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4月1日は入社式
弊社の規模では入社式と言っても、総務が紹介して、本人らが決意を述べて社長が辞令と社章を渡す程度で、ほんの10分程度で終わります。今年は常務が一生懸命考えて、何と1ヶ月にわたる研修を行う計画です。終わった頃には「辞めます」とならないことを祈りながら、私も入社式後の「社長スピーチ」の予定枠を埋めています。

私も事前に話す内容を決めて、この時間であればこの程度の話し(ボリューム)と決めて臨みます。しかしどうしても、のめり込むことになります。時間厳守ですから、時間内に言いたいことが言えてしまうように、話す側も相当の訓練です。

聞く方も、それだけの覚悟をしています。これまでの新入社員研修は、商工会議所主催のマナー研修等に出せば、社員教育の責任が終わると考えていたのに比べれば、明らかに時間と費用を掛けています。にわかに効果が出るとも思えませんが、教育とは時間と手間がかかるものと覚悟しています。

今日の私の責任枠は、33年間の歴史についてです。創業までの経緯、創業後の黎明期(もちろん華々しいものはありませんでした)の出来事を話しました。私の創業は、義父の「親孝行せんか」という言葉でした。義父は業界人ではありませんでしたが、これからは不動産仲介業が良いと考えていたようです。

今と違って当時は、宅地建物取引主任者試験に合格すれば、すぐに開業の手続きが出来ました。全くのペーパードライバーですが、Web環境の走り、香川県不働産流通センターが誕生し、売買物件情報(ほとんど全部が売情報)が流通センターに登録され、会員のところへ郵送なりFAXで送られるようになった頃の話しです。

人脈のない私でした。この流通センターの誕生と期を同じくして創業した「誠幸不動産」ですが、その後の荒波にもまれて、危うく沈没をしそうになりながらそれから33年間、途中で「松野不動産(株)」にしてどうにかこうにか沈まずに残っています。従って、少し業務が分かりはじめた昨今でも、「共同仲介」と言い続けています。

そしてあの人の、きつい言葉が浴びせられるのです。「あんた口入師にやなって、口入師は人がする仕事ではない」というまさに罵声でした。それまで親しくお付き合いをしていた農家の婦人です。御尊父様が意に反して実印を押して、農地を盗られたという主張です。

勿論対価は得ていますから、盗られたというのは事実ではないと思いますが、安くだまし獲られたと、10年以上も経過していましたが怒りに震えていました。その形相はまさに鬼の形相、その場面を思い出す度に、彼女の怒りのスイッチが入るようです。そしてその矛先が、私へと向けられたのでした。

そんな出来事もあって、私は新米業者で自分のまわりのハエも追えないような状況の中で、「業界の地位の向上に貢献する」と人生仕事の大命題を作ってしまいました。生意気にそれを目指して、小さな船に「正々の旗」を立てて、荒波の大海を木の葉のように揺れながら、潮に流されながらどうにか目標の港へ向かっていきました。

人脈も資金も無く時流に乗ることしか、代替えの大きな動力源はありません。多少の水夫はいましたが、それでも潮に逆らって航行できるようなパワーは持ち合わせていません。今の潮目は、「中古住宅流通活性化」対策です。持続可能な循環型住宅供給システムとして、国土交通省も中古住宅の活用に期待を寄せています。まさに潮目は、新築から中古へ変わっています。

そのようなことなど、時間の経過と共に歩んできた道を彼女らに説明しました。その動きは遅々として進みませんが、それでも賽の河原の石積みのように、大勢で取り組むようになって、徐々に成果が出つつあります。

中古住宅は、安いが状態が見えなくて心配という意見で、インスペクション(建物目視検査)を3万円(税別)という廉価で導入しています。これは何も松野不動産(株)だけの恩典ではなくて、均しく市井の宅建業者が使えるのです。私の考えは「共同仲介」ですから、弊社だけ得するという考え方はしていません。

業界のステージの底上げがなって、例えばですが新歌舞伎座のような舞台をまず作って、そこで弊社も活躍するように努力をします。

売却時のインスペクション検査でもって、買主が自分の費用で瑕疵担保保険に加入することも可能です。また金融機関との提携ローンもまとまり、四国中古住宅流通促進事業協議会(略称四国連携)傘下の3,500業者(四国4県の全宅連会員企業)が、直ちに融資紹介することが出来るようになっています。

残念ながらこのようなメリットを、まだご存じない宅建業者さんが多いのですが、私も折に触れてPRに努めていますが、浸透までにはまだまだ時間がかかるようです。使えるのに使わないのは「勿体ない」としか言いようがありませんが、またこれが現実なのです。

業界の地位の向上のために腐心して、成果物を作っても、それが広く使われなくては成功とは言えません。これから1年はかかると思いますが、四国各地へ出向き、インスペクションA500を目指して頑張って行くと、若い子を前にしてついつい言ってしまいました。

部門長による社会人の心構え

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| 社長日記 | 08:22 AM | comments (0) | trackback (0) |
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