2014,08,17, Sunday
毎年この時期に、舜虹苑の夏まつりが開催されています。母サチ子が入苑していて、長くお世話になりました。その母親のむかわれも終わり、来年年明けには三回忌を迎えることになります。早いもので、本日は私らの入苑の下準備のために、職員の印象を良くしようとやってきました。
私も週に1度程度、母の見舞いに来ていましたが、懐かしい顔新人の入苑者など、地元の施設ですから顔見知りが多いのであります。当人の顔が分からなくても、一緒にいる子供らを見るとすぐに判明します。ゆっくりですが、入苑者は入れ替わっているようです。 私もここに暮らす人を見ると、「痴呆」にはなりたくないなと思います。せめて身の回りだけでも自分でやれれば、しかしそんな元気な状態では死ねませんね。明るく死にたいと思いますが、こればかりはどうなるか計り知れません。今更仏門に入って仏にすがっても、「迷惑じゃ」と言われるだけ、打つ手がありません。 先日、「空き家」を解体すれば土地の固定資産税が最大6倍まで跳ね上がると小欄に書きました。同じように「気の毒な」現象が、ここに入苑の人にもあります。自宅を売却して、そのお金で入苑費を賄おうとしている人がいます。既に売却した人もいらっしゃいます。その人らは、ここを出たら子供のところへ行くと言います。 気の毒は税金です。自宅を売却したら、「譲渡所得税」はほとんど無税です。だから「税金は?」と聞かれたら、宅建業者は「いらない」と答えます。がしかし翌年は、所得があったとして「入苑費」も1年間ですが跳ね上がります。恐らく、国民健康保険の納付額も跳ね上がります。市民税等の課税があります。 これら入出金を自分でやっている人は、この地獄に気がつき激怒と言うより深い失望感に襲われます。なけだしの虎の子を、はぎ取られるのです。この現実を何とかしようという動きは、今のところありません。売れる資産を持つ人が、少ないのでしょうか。 本日昼前には、故堀幸夫さんの49日法要でした。90歳越の大往生でしたが、真言宗高祖弘法大師ご詠歌の第3番に、こんな文章がありました。紹介して本日の締めとします。 あじのこが あじのふるさと たちいでて またたちかえる あじのふるさと 【意味はここをクリック寺の宣伝ではありません】 |