2014,10,02, Thursday
今日は、小欄らしからぬ大きなネタについて、少し書いて見ます。突然の御嶽山噴火で、秋の登山を楽しんでいた200~300人の登山客の内、47人もの犠牲者が出て戦後最悪の山岳事故となりました。お亡くなりになった犠牲者、および家族の皆様に哀悼の意を捧げます。
噴火による事故としては、平成2年の島原普賢岳の噴火事故で、確か30人弱の尊い犠牲者を出して以来の事故です。まだ20人程度の、登山届けを出さなかった人、登山したかどうかも定かでない人と、その犠牲者は増える傾向にあります。ただ降雨のため、捜索が中断しています。やむを得ないと思います。 これだけの死者が出ると、まさに突然の噴火で、逃げ惑う300名ほどの人が山頂やその周辺で昼食を楽しんでいた人も多くいたそうですが、死んだ人助かった人の差は、果たしてどこにあったのだろうかと考えてしまいます。 運が良い悪いだけの結果とも言えますが、山はどんなに穏やかな表情を浮かべていても、危険なところであります。私も、山は嫌いな方ではありません。学生の頃は、ワンゲル部にも所属していました。還暦までは、ボツボツ行っていました。 当時そんな私に亡母は、「山はいつか命を奪う」と言い続けていました。そんなこともあって、私はワンゲル部を辞めました。母親より先に逝ってしまうのは、一番の親不孝です。私は、山は命がけで登るところだと考えています。高松栗林LCの山本旦さんも、下山途中に命を落としました。 私は山へ行くのを止めましょうと言うのではなくて、覚悟と十分な準備をして行きましょうと申し上げたい。少なくてもビバーク用の薄いシート、ヘッドライト、私はブランディーかウィスキー、チェコレートもほんの少し持参します。勿論、水に雨具は必需品です。 しかしこんなものを持参しても、必ず助かったとは言い切れませんが、少なくてもこのような準備をする人は、まず一人では行きません。また受付ボックスがあれば、登山届けも出していきます。少なくても富士山を、軽装のサンダルで登攀するというような暴挙はしません。 楽しさと危険は、ある意味表裏一体のようにも思われます。山頂付近にシェルターを作る案もあるようですが、シェルターは幾らあってもおそらく足りないでしょう。ひとまかせにしないで、自分で安全対策をして、山を楽しんで下さい。危険だと認識したら、途中で断念するのも楽しむコツです。 一方東海道新幹線が、1964年の開業から10月1日で丁度50年になりました。一番の誇りは、乗客の死亡ゼロが続いていることです。この技術は、まさにプラント輸出出来るレベルです。日本の安全を、世界へどんどん普及したら、後進国、先進国問わず、さらなる発展に繋がります。 自動車は、まだまだ二酸化炭素を出します。大規模公共交通網は、地球環境を守ることにも貢献をします。言われているように、時速300キロメートルをどのくらい越えるか、私は数分の短縮より、安全第一でやって貰いたいと考えています。新幹線技術は、日本の誇りです。最後は四国へも欲しいものです。 |