14日に投開票された第47回衆院選で、私は一番に投票率の悪さに驚きました。投票した人が半分というか、投票していない人が半分近くいるのはまさに驚愕です。「私の一票で態勢が変わることはない」、それも分かります。しかし、香港の通常選挙を求める若者を中心とした反政府行動。
日本は、ある意味成熟した社会構造が確立した国になったのかも知れません。投開票も、些細な間違いはあっても、投票箱を奪取して逃走したなどの話しは聞きません。津々浦々、平等に投開票が進みます。
私は、香川1区の平井たくや候補の応援をしていました。自民党の職域支部長に就任したことあり、にわかに熱心に応援に行っています。今日も初めてですが、開票結果を候補者事務所で待ちました。午後7時半前に入り、万歳三唱はそれから4時間後の11時20分頃でした。
優位に開票が進んでいると言われながら、なかなか当確が出なくて、イライラが募ります。選挙とはこれほどエネルギーを使うものなのか、始めて経験しました。同じ姿勢で4時間、腰痛がぶり返しました。寒いし、選対本部の幹部は、顔色がありません。
事務所には大型TVが2台、インターネットを映し出すプロジェクターとスクリーンのセットが1台あります。TVは1台がNKK、もう1台がテレビ朝日の選挙特番を放映しています。香川3区の当確は、午後8時の投票終了を待って速報されました。自民党、大野敬太郎候補の圧勝です。
それから暫くして、2~3時間後でしたが、何とテレビ朝日が2区玉木雄一郎(民主)の当確を発表しました。NHKは、まだ伝えていません。玉木事務所で、玉木候補や隣の選対本部長十河孝男氏の顔もあります。四国で唯一の民主党議席を、今回も玉木雄一郎氏が守りました。
私はこのように選挙速報を、2台のTVで見た経験がなくて、常にNHKが先行しているとばかり思っていました。それから10~15後にNHKが玉木雄一郎(民主)当確を流していました。「へぇー」が、正直な感想です。玉木雄一郎候補の悪評は聞きません。対戦相手の瀬戸隆一(自民)も悪くはありませんが、玉木氏が良すぎる。
そしてここからが長かった。私は初めてで7時半前から事務所入りしましたが、ベテランはその時の選挙情勢に合わせて来るようで、平井たくや候補が入ってきた時は、事務所内に大勢の人でした。後ろから欠伸するなとかのチェックが携帯電話に入ります。見られているのですね。
平井候補の挨拶は、少し潤んでいました。香川県下、結果的には前回と同じ顔ぶれになりましたが、四国比例議席2つ削減の影響から自民党はその消滅した議席の現職のために2つの比例議席を確保しました。従って、平井候補が選挙区で敗れて、比例で復活する可能性は低かったのです。
この寒空の中、危機感に体調も思わしくない顔の婦人、立っていられないのを事務所の南さんが支えていたのがとても印象的でした。候補にとって、選挙はまさに玉の飛ばない戦争のようです。
それにしてもこの投票率は、どうしたものか。この世で人の手で解決出来ないものが、①人口減少への歯止め②地価の下落への手当③教育徴兵制の導入④投票率の改善と一つ加わりました。投票した人には、宝くじでもプレゼントしますか。