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稲盛家お墓参りから薩摩藩英国留学生記念館濵田酒造金山蔵
朝一番(8時出発)から、草牟田墓地にある稲盛家のお墓へ行くというので、また塾長に会えると喜びました。ところが、行くのはバス2台の塾生だけでした。鹿児島塾生の宮之原美香さんの旦那様が、桜島から降った灰の片付けを丁寧にしてくれていました。鹿児島塾生は、家族総動員です。ありがとうございます。

薩摩藩英国留学生記念館は、その背景を知ると一層興味をそそられる。始まりは嘉永6年(1853)のペリー来航であります。たった四杯の黒船に、開国・攘夷・勤皇・佐幕(佐は助ける意)と国論が割れます。ちなみにこの年、西郷南州は27歳、坂本龍馬は19歳です。蛇足ですが、明治維新は1868年です。

文久2年(1862)、生麦事件が勃発します。横浜の今もある生麦です。この時代、米・英・仏・蘭の列国は、横浜に拠点を置いていました。薩摩藩の行列に、騎馬のイギリス人がアクシデントながら割り込み、供回りの藩士がこれを殺傷(1人死亡3人負傷)しました。

イギリスは怒り、薩摩に犯人の処刑と賠償を求めてきます。当然薩摩藩はこれを拒否します。翌文久3年、イギリス艦は鹿児島へ来てちょっかいを出します。これを攻撃だとみなし、薩摩も交戦します。薩英戦争です。この時薩摩は、欧米の技術や文明の進歩を肌で感じます。

イギリスと戦争した薩摩ですが、和解後慶応元年(1865)年に13歳の若者を最年少留学生として教官通訳4名を含めて19名をイギリスへ留学させます。もちろん密航です。その出発の地が、このあたりだというので記念館が最近完成しています。従業員ガイドが、解説をしてくれます。ちなみに留学費は、1人2,700万円。

解説は、新鮮な発見をくれます。先の尚古集成館でも、宮之原美香さんが可愛い解説者(コンシェルジェ)を派遣していました。シルバーガイドも良いですが、若い女性のハッキリした口調は、新鮮な驚きで、前回と違う情報が頭に入りました。
衣装も可愛く、袴を現代風のスカートにして、帽子は兜を模しています。

さて薩摩藩英国留学生記念館ですが、ここから派遣された16名の写真があります。イギリスと戦火を交えた薩摩藩ですが、イギリス軍の捕虜となり、長﨑に逃れていた五代友厚からイギリスに学ぶことの上申書を受け取ります。五代は、長﨑のトーマス・グラバーに根回しを依頼していました。





具体的にはグラバーが、船も滞在地も用意しています。一行はまず香港へ立ち寄り、この頃までには髷も落とし、洋服を着用しています。帰国後に伊藤博文内閣で初代文部大臣に就任した森有礼(もりありのり)や、カルフォルニアにわたりワイン醸造で成功し、ブドウ王と言われた長沢鼎(かなえ)もこの中にいました。

薩摩スチューデントが帰国し、尚古集成館で近代的技術を高めていくようになります。若者の留学がもたらした情熱が、今の日本の礎を作ったのでしょう。最後の濵田酒造金山蔵は、鹿児島内の銀山(廃坑)の一つを三井金属から借りて、濵田酒造が焼酎造りをしています。



私は知らなかったのですが、鹿児島には金山がここを含めて5山もあったそうです。天領ではなくて、薩摩藩が採掘をしていたと言うから、やはり薩摩藩は別格です。参勤交代や治山治水事業にも大枚の金数を拠出していますが、稼ぐのも熱心でした。

密貿易で稼いだと聞いていますが、8代目浜崎太兵次は魅力的な人でした。指宿白水館の代表取締役下竹原啓髙の話しですが、浜崎太兵次の稼いだカネが、薩摩藩の懐へも当然入っていたようです。藩とグルと言ったら叱られますが、幕府の力に対して、薩摩藩の力は相当なものであったようです。

NHK大河ドラマ篤姫に扱われたように、島津と徳川は婚礼で蜜月の仲でした。明治維新前後の歴史は、面白いですね。加えて宿泊地の指宿白水館の代表取締役下竹原啓髙の父親、下竹原弘志が上梓された「泉あふれて」と「西郷隆盛の実像」は面白かったですね。

現社長のことも、書かれていますが、まさか次男が長男に続いて社長になるとこ考えていなかったようです。「薩摩伝承館」建設の経緯も、興味が湧いています。何となく手にした本ですが、恐らくここで買わなければ読むことはなかったでしょう。なかなかの力作で、成功者によくあるゴーストライターの協力か。

薩摩藩英国留学生記念館はここ

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| 社長日記 | 11:42 AM | comments (0) | trackback (0) |
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