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来春採用枠さらに拡大香川県内の求人状況
報道されているのは県内のリーディングカンパニー200社アンケート結果ですが、中小企業の弊社でも、採用活動に躍起になっています。過去には私1人が、共同求人会場へ出向いて初期面談をしていました。それが昨日などは、複数の者が出向いて、面談をしています。

どの企業も採用枠を増やすというのは、業務向上で人手が足りないという理由からですが、反面定着率が悪いのも、その一因になっていると思います。「沢山辞めるから余分に採るのか」と言われそうですが、残念ながらその通りの現実があります。

世の中を見渡していると、製造業や農業などでは随分人員削減が進んでいると思います。工夫に工夫を重ねて、人手を限りなく少なくして生産性を高めています。関係ないことですが、トヨタも2兆円以上の経常利益をたたき出しています。自動車業界は、おしなべてどこも好調のようです。

これは円安とかの影響もあるとは思いますが、それ以上に世界競争の結果だと思います。自動車業界に、日本国内だけの都合は通じません。欧米やはたまた韓国中国インドなどの後進国からの攻勢もあり、厳しいせめぎ合いの中で長年工夫をしています。

だから好結果をたたき出していると、私は円安以上にその点をより重視してみています。従って、国内事情におんぶしてだっこしているような業界、例えば「家具」なんかの販売はたいへんだと思います。私は家具の中に、ピアノも含めています。

家具と言えば、まず婚礼家具です。製造原価はつまり製造元の利益を含めて、売値の30%程度だと聞いたことがあります。だから定価の半額で販売してくれたら、「買う方は安かった」と思ってたいへん喜んだものです。総額が高いものですから、うれしさ百倍。

そのため製造→卸→販売店の構図が、見事に成立していました。卸の中が、さらに階層化になっていたところもあったようです。大卸売業とか仲卸業とか、それが見事に崩壊しています。まず製造産地が、消えています。街の家具屋さんも、減りました。

また一般家具にしても、今はほとんどが備え付けの収納設備が一般的です。ベッドやソファーなどは今でもありますが、過去の総販売金額からすると、半分以下になっているのではないでしょうか。国内事情がまかり通って、生き延びている業界は、これからはたいへんだと思わなくてはなりません。

話を求人に戻しますが、私は雇用する側の立場ですが、雇用される立場の考えは分かりません。弊社でも代替わりをして、今は良くなりましたがそれでも退社はあります。立場の違いから退職者の考えは分かりませんが、「勿体ない」「残念」と強く思います。

過去には労働組合が強くて、公共交通網などではストも多かった頃がありました。働く人の気持ちは分かりませんが、労組が強かったところはおしなべて疲弊しています。地元の「コトデン」も県内唯一の電車でしたが、破綻をしました。JALにも、8つの労働組合があったそうです。

定着性という観点から、昔は「七五三」と言われていました。入社後3年以内に退社する率が、大卒は30%の3割、高卒は50%の半分、今はほとんど無いのでしょうが中卒者は70%の7割が最初の職場を去っています。ここから、中高卒は駄目だと思われています。

弊社も母校高商(香川県立髙松商業高校)からの採用もしていますが、上の数字もさもありなんと、一部肯定をし始めています。どちらかというと私が高商生歓迎派でしたが、現社長は以前から大卒派でした。それでいて、彼の言うのもよく分かるのです。

高卒の18歳から大卒の22歳までの間は、僅か4年間ですが、この間が人生の経験という観点から大きいのです。男女ともにこの間に恋愛や社会見聞をします。女の子だと、程度の差はあるもののまず茶髪になります。化粧もどちらかというと慣れないことも手伝い、派手に成ります。

大学生であれば、アルバイトも沢山出来ます。かく申す私も、卒業後は家業を継ぐという運命にありましたから、アルバイトは数多くやりました。世の中を見たいと思っていました。被災者の宮本嘉二と知り合ったのも、同じ大学にいましたがアルバイトを通じて親しくなりました。

では中高卒では駄目で、大学卒の者の短期退社も時代の波だから仕方ないと考えるのか。百歩譲って雇う側は、それでも良いでしょう。見越して数多く採れば、歩留まりがあります。しかし、それでは世の中全体としては上手く行きません。

人間は仕事を通じて、死ぬまでの修行をするのです。「そんな修行など重いわ」と言われそうだと覚悟をしていますが、人生は思ったより長くて、思ったより短いのです。今の働き場所を変わろうとしている人がいれば、稲盛和夫塾長の「生き方」をまず読んでみて下さい。また近くにいたら、そう伝えて下さいませんか。


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| 社長日記 | 12:42 PM | comments (0) | trackback (0) |
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