日曜日の18時からの総会に、大勢の会員が集まっています。統一地方選挙後の市議会が、終わったばかりです。議員さんの総会で、日曜日の夜というのも珍しい。経営者は、日曜日の夜はおとなしくナイターを見ながら、リラックスしているものです。
私は今日のために、大西秀人著「高松クリエィティブ・イノベーションへの挑戦」(平成25年3月12日初版発行・㈱ぎょうせい)を読み返してきました。と言うのも、高松市が今仏生山町で展開している「市民病院建設」とその周辺開発に、平成27年度 国土交通省土地・建設産業局委託事業 「地方都市の不動産ファイナンス」の環境整備のための協議会イベントを取り入れるように、申し入れをしているからです。
今年の 国土交通省土地・建設産業局委託事業 「地方都市の不動産ファイナンス」の環境整備のための協議会は、昨年に続いて地方都市で「不動産ファイナンス」が出来ないだろうかという思考です。私は高松では無理として、今年は応募を躊躇していました。
結果地元仏生山町での、「旧農業試験場跡地北エリア」を舞台とした、思いつきをまとめて出してみました。幸か不幸か、それが採択されて、検討することになりました。業界顧問議員を通じて、この結果を高松市の担当者に打診して貰いました。
特定非営利活動法人香川県定期借地借家権推進機構(略称NPO香川定借)が窓口ですが、市長の考え方とかぶるところを探すために、市長の本を読み返してみました。市長の唱える「「コンパクトエコシティー構想」には、私も全く同感であります。
私も後で知ったのですが、この土地の「中エリア」は、高松市立病院の建設が始まっています。それは承知しています。加えてこの北エリアも、既に計画が出来ているとのことでした。従って担当者は、露骨に「余計なことはしないでくれ」と言わんばかりの態度です?私には、そうとしか思えませんでした。
私の考えは、市有地を定期借地権で借り上げて、建物を建ててそれを賃貸することで、その家賃で建築費を払い、余ったカネで民間投資家へ配当が出来ないものだろうかと考えています。つまり、東京並みの高賃料で借り上げて貰えれば、ビジネスモデルは成り立つのです。
市は既に建設を決めているようですが、これも幸か不幸か、諸般の事情で2年遅れています。私が対象としているこの土地は、約1万坪です。入り込む余地がないとは考えていません。市が建築したら、建物の固定資産税はありません。民間が建築すれば、建物固定資産税だけでも、莫大な金額が高松市へ入るではないですか。
実はこれには、今から遡ること4年前に、この地の「南エリア」を当時の所有者香川県がコンペで売却する計画をして、弊社も参加しました。私は単純ですから、「農業試験場跡地は田から宅地化する」と考えて、丸い商店街構想等を予算総額13億円で提出しました。
一社では実現不可能と判断されたのか、結果的には、「仏生山ファーム」という3社合同企業に払い下げがされました。それはそれでもう終わったことですから良いのですが、その時に計画した、丸い商店街構想等、道の駅構想を再度ここへ持ち込もうとしています。
既に採択された構想を、高松市へ提出しています。大西秀人高松市長は、著書の中で「持続可能性の先に灯す希望」を書いています。今話題の高松市「丸亀商店街」のA街区は、定期借地権を活用して完成しています。市長は、この定期借地権の功罪を熟知されています。
その当たりが気になって最後まで残っていた私に、大西秀人高松市長は、「話し合いましょう」と言ってくれました。私は「高松クリエィティブ・イノベーションへの挑戦」に書かれている、「八風吹不動(はっぷうふけどもどうぜす)」を市長へ言いました。
八風は人の心を煽動するもの①利(利にかなう)②哀(意に反すること)③毀(陰でそしること)④誉(陰で誉めること)⑤称(面前でほめること)⑥議(面前でそしること)⑦苦(心身を悩ますこと)⑧楽(心身を喜ばすこと)。
これらは皆、人の感情を動揺させるものであり、これらの風が吹いても動じない、確固不抜の心操を持つべきであるという禅の教えです。