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日本が世界地図から消滅しないための戦略by月尾嘉男
致知(ちち)出版社から、平成27年5月20日に上梓されている本です。確か致知出版社からのメールで、出版を知ったと思います。またこの致知出版社が、面白い会社です。「いつの時代にも、仕事にも人生にも真剣に取り組んでいる人はいる。そういう人たちの心の糧になる雑誌を創ろう。致知の創刊理念です」と真顔です。

社長の藤尾秀昭さんは、東京盛和塾生です。月刊誌「致知」が1年契約で10,300円です。少し前から小欄でも転用させて頂いている「おかみさん便り:日本の四季」小笠原節子さんも致知出版社に勤務されています。稲盛和夫塾長も、度々登場します。

その致知出版社からの標題の本は、東京大学名誉教授・月尾嘉男氏がまとめたものです。学者らしい歴史認識を背景に、用意周到な大国、用意周到でない日本を書いています。氏の本旨は、用意周到でない日本が消滅しかねないという危惧です。

まだ読み尽くしていないのですが、はじめの方に、「過剰適応の悲劇」という考え方が紹介されています。日本経済のなかなか回復しない背景には、生態学や心理学で使用される「過剰適応」という経験法則を応用すると、理解を得やすいと氏は述べています。

生物がある環境に適応しすぎると、深刻な問題が発生するという現象で、一例として、中南米に棲息する「ヤリハシハチドリ」という小鳥と、「トケイソウ」という植物の関係を書いています。蜜月の関係も、長く続くとマイナスに作用するという原理原則を述べています。

ヤリハシハチドリは体長10㎝程度の小鳥であるが、長さ10㎝はある細長いクチバシを持っている。トケイソウの花は細長いラッパのような形で、その付根に蜜がある。ヤリハシハチドリは普通の鳥と比較して、トケイソウの蜜を吸うのに有利で有り、トケイソウはヤリハシハチドリが確実に授粉させてくれるという恩恵がある。

この互恵関係は平常の状態であれば極楽のような状態であるが、もし火山の噴火や気候の変化などでトケイソウが壊滅状態になったとすると、ヤリハシハチドリにとっては独占していた食料源が消滅することになり、普通の形状の花から普通の鳥と競争で蜜を吸うことになり、細長いクチバシが邪魔になる。

一方、ヤリハシハチドリが伝染病などで激減する事態が発生すると、トケイソウは授粉させてくれる鳥が減ってしまうため、自身の存亡にかかわる事態となる。すなわち、あまりにも密接に適応した関係が構築されると、その一方に急激な変化が発生した時に共倒れになる可能性があることになると言うのです。

私は最近、この「過剰適応」という現象を痛感しています。ある意味日本とアメリカの関係も、過剰適用と言えるかも知れません。明治以来の国家戦略が工業社会という環境にあまりにも見事に適用するという過剰適応になっていたため、縮小社会、分散社会、環境社会、情報社会などの新規の環境に移行できなかったと言うこともあり得ます。

今、日本のみならず世界中がピンチです。安倍晋三首相が推し進める安保法制の改悪は、日本のみならず周辺地域をも不幸にします。アメリカから1兆円以上の攻撃武器を購入し、安倍晋三首相はそれをどこで使うというのでしょうか。本来外交辞令として、「中国が仮想敵国」などとは言ってはならぬ発言です。

安倍晋三首相は、ある意味正直な人なのでしょう。正直すぎると言うべきかも知れません。今の混沌とした時代に、戦争など出来るわけがありません。緊張感を煽り、日本に1兆円越の商談をまとめたアメリカ武器商人。安倍政権は足元を確認しながら、日本の立ち位置をしっかりと決めてください。

新国立競技場の問題も、日本人古来からの知恵で解決です。先例にとらわれず、「常識の非常識」これは私の座右の銘ですが、業界の常識とか政界の常識にとらわれず改善を望みます。

政治の世界の常識は、市井の国民生活の世界では、非常識です。森さんも、言われるように直接の責任はないかも知れませんが、関係している国会議員としての責任はあるのでは。少なくても関与していた国会議員は、そう多くはないと思います。日本国にはカネがあっても、政府にはカネがありません。

「おかみさん便り:日本の四季」小笠原節子


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| 社長日記 | 08:33 AM | comments (0) | trackback (0) |
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