サンポートホールからは、コトデン(高松琴平電気鉄道)で帰宅します。時間は夕刻、2次会へ行くには少し早い時間。こういう時には、帰ることにしています。改札を、「イルカ(非接触式媒体)」で通過して構内へ入ります。そこの右に、アイリッシュビールを販売するコーナーがあります。
構内でビールが飲めるなんて、品川駅ナカみたいで、実に嬉しい。セミナー会場で一緒だったH氏に奨めると、「美味いねこれは」と至極ご機嫌。2人で呑んでいたら、30歳くらいの化粧気のないリュックを持った女性が、同じようにビールの入ったコップを持って、隣に座ります。
聞くと東京から来たと言うのですが、高松勤務も経験していて、高松の情報には明るいようです。その彼女が、「今から仏生山温泉」へ行くというのです。そして宿泊は、花園町の「金庫」と言っていました。金庫を私は知りませんが、一口に言えば「シェヤーハウス」のようです。
私たちはビールを飲み干して電車へ乗りますが、彼女は手にビールを持って乗ります。まさに手慣れた感じ。正直このワイルド感覚に、驚きました。私は呑むと座らないようにしています。時間が早いので大丈夫だとは思いますが、これも習慣です。
するとその彼女は座り、なおかつ隣の外国人に話しかけます。英語です。彼は台湾人とのことですが、2人は仲良く英会話です。私たちはあっけにとられて、ここが高松だと言うことを一瞬忘れかけていました。その彼も、「仏生山温泉」へ行って、宿泊は金庫(発音から金庫を想像していますが、違うかも知れない)らしい。
彼が明日台湾へ帰るから、今日は瓦町駅当たりで骨付き鳥を食べさせてあげるとその女性は言っていました。私の周りでも「仏生山温泉」はよく出てきます。先月18日は飛行機の中で、また熊本の不動産業者からも聞き、こうして台湾の男性までもがわざわざ電車に乗って仏生山温泉へかよう。
確かに私も、仏生山温泉は良いと思う。しかしこれほどまで、特に若者層に支持されているのには驚きを隠しきれない。「なぜ」。こう思う内は、私はまだ平凡人の域を出られないのでしょうね。良いものは「感じる」もののようです。