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日本経済の行方~アベノミクス展望~
高松商工会議所主催2016経済講演会が、2月8日(月)会議所会館2階で200人余を集めて開催されました。講師は、政治ジャーナリスト田勢康弘氏。北朝鮮のミサイル発射後だけに、日本の経済また世界の経済の動きに注目が集まっています。田勢康弘氏は、日本経済新聞社在籍中ワシントン支局長も歴任されていて、地元紙にもコラム「愛しき日本」を書いています。

「アベノミツクス」を最初に言い出したのは、大阪阿倍野区にあるお好み焼き店だと笑いを取って、第一次安倍内閣当時自民党幹事長の中川秀直(元日経新聞記者)が言い出したと紹介しています。その後再び日経の記事タイトルになったことから、本格的に使われるようになりました。

当然アメリカ大統領「レーガン」の、「レーガンミクス」をもじったものであることは、周知の事実であります。安倍晋三首相は、日本経済再生を前面に掲げ、大胆積極的な金融緩和政策、財政出動、成長戦略を3本の矢とするアベノミクスにより日本経済を立て直す案を新たに国民に示しました。

これに対して政治ジャーナリスト田勢康弘氏は、そんなのは最初から存在しないと辛口ですが、実際アベノミクスの好影響で景気が良いと言われているのは、沖縄をトップにして東京・名古屋・福岡に限定されています。それも沖縄は観光で、名古屋と福岡は自動車産業の影響ですから。

日本の実態としては、1,100兆円もの借金(国家破綻と言われているギリシャでも38兆円)があり、300兆円の国債が日銀の金庫に眠っています。別にもう一つの日銀の金庫に眠る260兆円の市中銀行からの預入金(当座預金)の内10兆円~30兆円が逆ざやになるそうです。

市中銀行に対して、「日銀に資金をおいておくと金利を盗るぞ」という日銀の脅しです。銀行はドンドン貸付をしなさいと言うのですが、借りる方はデフレから脱却できずに苦しんでいます。新規設備投資など、有利子負債でするのはこりごりと考えています。需要と供給のバランスが崩れて、マイナス面が表出しています。

まず中国問題ですが、問題は全てにおいて大きすぎるということです。1978年の中国での自動車生産量は、15万台でしたが2015年の昨年は2,000万台に増えています。日本を真似た製鉄は、この先8年間の消費量を在庫しているとか。2002年から2012年の僅か10年間ですが、すべてにおいて作りすぎです。

田勢氏は中国の低迷期は、これから少なくても10年間は続くと断言しています。一人っ子政策の副作用として、労働人口が不足する時代に陥っています。戸籍のない人が随分います。困ったものです。大きすぎて、光化学スモッグもPM2.5もどうしようもないほどの汚染です。

この状況下中国の習近平氏は、大衆の目を外へ向けることに腐心し、国内を押さえています。また突然に大勢の逮捕者を出しています。日本の尖閣問題とか、南シナ海の基地問題と話題を国外に向けています。そして次ぎに逮捕者ですが、理由は賄賂の取り過ぎ等とされていますが、政権に批判的な知識人の逮捕者も出ています。

一方中国の低迷と機を一にして、資源国特に原油産出国の経済がガタガタです。原油安の影響は、世界中で200兆円の損失を出しているとか。資源国とBRICSなどの新興国があえいでいます。こんな世界経済を背景として、日本だけが1人勝ちということには決してなりません。

安倍内閣が一番大事にしている株価ですが、安倍1次内閣のスタート時点では日経平均は1万円でした。それが昨日で1.7万円です。しかしこれは為替を勘案して円建てでなくドル建てで計算すると、横並びになっています。安倍晋三首相が言うように、株価がアベノミクスで上がったというのは「アベノマジック」にすぎない。

また株価高騰のためには安倍晋三内閣総理大臣は、円安誘導を輸出増(GDP増)のためにも目論んでいますが、もはや日本経済は円安が良いとは言い切れない状況です。海外生産が増えていて、円安イコール出超とはなっていません。

2011H232前年の名目国内総生産(GDP)が中国を下回り、世界3位へ落ちた日本の安倍晋三内閣総理大臣は、目指せGDP600兆円を聲高に叫んでいますが、東京証券取引所に上場されている日本株の内7割が外国人機関投資家の思惑で上下しています。

投資家は両手張りをしていますから、値が上がっても下がっても収益を上げるようになっています。むしろどのくらい上下するかに関心が集まっています。上下幅が大きいほど魅力的な市場であるのです。

このあたりで割愛しますが、夏の参議院選挙は衆参ダブル選挙になる。当然自民党は勝つのですが、大勝しても安倍晋三首相は憲法改正をしない。甘利明国務大臣を続投させると言いながら、経産大臣馘首。これが安倍晋三首相流の、やり方だそうです。ある意味分かりやすい。



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| 社長日記 | 09:14 AM | comments (0) | trackback (0) |
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