2016,06,01, Wednesday
香川県民の男性の平均寿命は、79.78歳に延びていますが、その内健康で暮らしているのは69.86歳までで、健康でない期間が何と9.92年もあると言うのです。同じように女性で見ると、平均寿命は86.30歳ですが健康寿命が72.76歳、健康でない期間は男性より長く13.54年も早く言えば寝たきりです。
いずれも全国平均より要支援・要介護期間が長くなっているのですが、「県民は長生きだが、病気を抱えたり、介護を受けたりしながら過ごす期間が長い」のが特徴となっています。 一方、国民生活基礎調査によると、要介護者が介護を受けることになった理由は、脳卒中(脳血管疾患)が18.5%、認知症が15.8%、高齢による衰弱が13.4%など。1位の脳卒中と2位の認知症で3分の1強を占める。 これらについて、14年の患者調査から香川の人口10万人当たり患者数をみると、脳卒中は220人(全国平均199人)、認知症は420人(全国395人)といずれも全国平均を上回り、健康寿命を妨げる脳の疾患に課題を抱えている。 先にも問題視した、「香川ハピネスプロジェクト幸福度調査(四国新聞社)」、昨年の結果では、介護療養が必要な家族と同居している県民の幸福度は、そうでないケースよりも低かった。出来るだけ介護を受けずに長生きすることは、本人だけでなく、家族の幸せにとっても重要な要素のようであります。 ではどのような生活をおくれば効果的かと言えば、まず脳卒中は、日本人の5人に1人が罹患する身近に潜む脅威。県の担当者によれば、「香川県民は、糖尿病や高血圧などの基礎疾患の患者数が多いことが要因とみられる」と指摘している。 となれば糖尿病対策が問題だが、香川県はワースト2位で、全国値と比べても患者数の多さが目立つ。余談だがワースト1位は伊勢志摩サミットの会場となった三重県。県民は毎日伊勢エビや、アワビなどの食生活をしているとも思えないのだが。 香川県の要因は、運動不足や偏った食生活。血糖値が上がりやすいうどんを他県より多く食べることも一因とされるが、野菜を一緒に食べることで血糖値を抑えることが出来るようです。またうどんのダシも、塩分が多くて、高血圧になりやすいことも悪影響のように思います。 次ぎに高血圧ですが、高血圧は「万病の元」。血圧が高い状態が続くと血管が硬くなり、脳卒中や心筋梗塞などを引き起こす恐れが出てきます。原因は生活習慣で、先に書いた過剰な塩分摂取や肥満、運動不足、喫煙、野菜や果物の不足など。高血圧も全国ワースト14位。 とりあえず禁煙をして、体重を適値(諸説あるが、身長×身長×21=理想体重)にキープして、メタボにならないように毎日体重計に乗る。体重計は100グラムまで表示するものを使う。そして毎日毎日7千歩以上を歩き、毎朝血圧の測定をする事くらいか。 私も健康診断の結果をうけて、その後、要監視対象者として食生活指導を受けています。国の罹患予防策は、大賛成です。なる前に防ぐ、なったとしても早期発見に力を入れることが良いですね。決して誉められた「現状」ではありませんが、悪くならない方向へ努力する取組は出来ないこともありません。 |