第98回全国高校野球選手権香川大会第12日は22日、高松市生島町のレグザムスタジアムで準々決勝の残り2試合を行い、高松商と観音寺中央が勝ち、4強が出そろった。第13日は休養日を挟んで24日、同スタジアムで大手前高松―高松商、観音寺中央―尽誠の準決勝2試合が行われる。
高松商OBとしては、依然として投手に不安が残る。この3試合すべてに、エース浦大揮君ではなくて、大熊達也君が投げている。中学校では投手をしていたとは言いながら、新チームになった4月からの投手。燃え尽き症候群の浦大揮君の復活を心待ちにしながら、長尾健司監督は大熊達也君にかけている。
一方今日も打撃は順調で、大会新の1試合5本の満塁打。特に植田響介君は、1試合3本のアーチをかけた。1回は死球で出塁した3番米麦圭造君を1塁において右中間スタンドに運んだ。このホームランを長尾健司監督は、上からたたいた打球と絶賛した。
2回は内角の厳しいコースの球を、うまく腕をたたんで左翼に入れた。そして3回は遊ゴロに終わったが、5回も右中間に1回と同じような位置に運んだ。完璧なバッティングと言える。不振が続くと私は見ている安西翼君も3回に、3番米麦圭造君も3回にホームランを打った。
また3番米麦圭造君の弟、1年生米麦波留君が3塁手で登場した。さらに2番手投手は、上原君、左の長身本格派であるが、球が軽いのか相手丸亀の打者に良いアタリを打たれていた。長尾健司監督の秘策であろうが、残念ながら試合で使えるところまではいっていない。美濃晃成君のリリーフは、流石安定していた。
ここまで高松商は、3試合をすべてコールドゲームで勝ち進んでいる。果たして9回まで体力が持つか心配するところです。24日の大手前高松戦が事実上の決勝戦のように思います。決勝は英明と私は考えていました。その英明が8-10で観音寺中央に惜敗。先が見えない香川県予選であります。