12月第1例会は大西秀人高松市長を講師に招き、今年5度目の講師例会でした。「創造性豊かな海園・田園・人間都市」と題して、僅か25分間の間にこれからの高松市の歩む道を市長が語る、そんな迫力のある講演会でした。いつもですが、講師例会はいつもはわいわいがやがやのメンバーも静聴しています。
実は市長の講演内容がステックメモリーで例会場に届いたのは、例会開始の13分前でした。本来訪問しての事前の打ち合わせもE-メールで秘書と、今日も私は朝は品川で、尊敬する和田浅吉高知ハウス会長と「ななかまど」で朝食を食べていたので、事前にデーターをもらえていません。
大容量のデーターが事前にE-メールで送れないという市の都合に、毎回プロジェクターを使い、そこそこ上手く稼働しているもので、ぶっつけ本番でも出来るという大いなる過信を私がしていました。
それが作動しないのです。まずはパスワードを解除しても、「関連づけが出来ていません」とコンピュータが文句を言うのです。プログラム(パワーポイント)と、データーとの連携が出来ていないのです。
焦りました。秘書は助けを求めて携帯電話をかけますが、勿論そんなので解決するわけはありません。画面に集中するために、資料の印刷もしていません。市長から「テストが出来ていないのですか」のだめ押し。私がここで何とかしないと、折角の市長スピーチに傷をつけます。
動きました。偶然ですが、大西秀人高松市長の高松栗林ライオンズクラブメンバーのためにぎりぎりまで時間をかけてお作りになった、「創造性豊かな海園・田園・人間都市」のデーターがスクリーンに映し出されました。
それも予定時間内、いやいや今日は昨年ライオンテーマだったベテラン若松茂行さんが臨時司会担当。彼の名司会により予定より早く市長講演になりましたが、間に合いました。市長との関係は、高松冬のまつりでは3人のサムライ同志です。高松栗林ライオンズクラブの名誉が、男が立ちました。
その一部を回想します。まずは高松の立ち位置からですが、平成の大合併により、高松市は428,860人の人口で、世帯数は183,914。一家に2.33人と、都会並みの世帯人口です。高齢率は26.48%と、日本が抱える問題にも市長は危機感を抱いています。
2050年に8,600万人になると言われている人口問題は、どこでも問題視していますが、アパマンショップネットワーク以外では具体策がない。大村浩次氏は1億5千万人にすると言いますが、そこまではいかないにしても、1億2千万人の現状はキープしたいと私も考えています。
ところがアパマンショップネットワークもその意味と方法は、茨城県のまねをしたのです。それが全国の加盟店で広がっています。高松でも私がNPO法人を作り真面目な婚活をやろうとしましたが、浜田恵造香川県知事が愛媛県に学びやり始めました。香川県と高松市の関係は、実に上手く機能しているようです。
高松創生総合戦略の概要では、今年の瀬戸内国際芸術祭2016(3年に一度)の効果もあり、県内の外国人宿泊者数が増加している。さらなるG7高松情報通信大臣会合のようなMICE(Meeting Incentive Tour Convention Exhibition)会議の誘致を考えている。
大西秀人高松市長の考えを一言で言えば、「多核連携型コンパクトエコシティー」の創造です。これは私の見方ですから、断定は出来ませんが、そのために地方での公共交通網の整備にも力を入れています。「JR四国」と「ことでん」しか鉄道はありませんが、複線化と新駅2つを作り、バス路線を増やします。
ソフト面では、「電車バス乗り継ぎ割引拡大制度」や「高齢者(70歳以上)に対する公共交通利用支援」で、効果を上げています。私も毎日8,000歩歩くために、電車とバスをよく使います。「コンパクト・ブラス・ネットワーク」でことでんの利用が5%も延びています。
コミュニティの再生、地域包括ケアシステム構想等、高齢者とこどもにやさしい街づくりをやり続けている大西秀人高松市長です。「サンポート高松トライアスロン(毎年)」や「高松国際ピアノコンサート(4年に一度)もユニークです。頑張ってください。ありがとうございました。