2017,01,20, Friday
米大統領選で勝利した共和党のドナルド・トランプ氏(70)は20日正午(日本時間21日午前2時)すぎ、連邦議会議事堂前での就任式で宣誓し、第45代大統領に就任した。核のボタンも、12時丁度にトランプ大統領のブレーンに渡された。
トランプ氏は注目の就任演説で、「米国第一主義」を宣言。米国の再生に向けて国民に団結を呼び掛け、「われわれは米国を再び偉大にする」と訴えた。「最大の雇用創出」を目指すとともに、環太平洋連携協定(TPP)からの離脱を表明する方針。 不法移民の流入を阻止するために、メキシコとの国境に壁を建設することを公約にしている。すでに必要な箇所にはフェンスがあるが、象徴的な意味で「国境に壁」論を展開している。外交面では、ロシアとの関係修復に着手し、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討戦での協力を模索する。 小欄のネタは、新鮮なこと、身近なこと、人を褒めることとしているが、流石に世界中が注目するドナルド・ジョン・トランプ大統領の就任に触れないわけにはいかない。予想された内容であったが、アメリカファーストがより鮮明で、これまでの主語が「I」であったのから「We」になったのにも気がついた。 いずれにしても日本も、これからの4年間はトランプ氏の施政方針に振り回されることになるだろう。内向きの政策を掲げるトランプ大統領だが、結果としてはアメリカの存在をこれまで以上に世界に知らしめることになるかも知れない。中国の横暴、北朝鮮の好き勝手、またヨーロッパの単一性も崩壊の兆し。 一連の報道を目にして、私が最も「あり得ない」と感じたのは、「反対派のデモ」と言われている暴挙。石を投げてガラスを割り、棒でたたいて破損させる姿に、トランプ以上の異常を感じた。トランプ大統領の言動に善し悪しや好き嫌いがあっても良いが、あの暴挙はあってはならないことだ。 一方日本国内に目を移せば、自殺者数が減少しているという報道が嬉しい。年間3万人の自殺者から、2.5万人の7年連続減。私の同級生も、「いのちの電話」のボランティアをしているが、自殺が減ったことは、このような民間ボランティアの陰の力も大きいと思う。日本は資源がないが、知恵がある。これが武器だ。 |