プレジデント社から高橋愛子(住宅ローン問題支援ネット代表)さんが上梓された本のタイトルがショッキングで、思わず読んでみました。結婚をされてマイホームを購入し、ラブラブ子供が3人(私の希望です)までは良いのですが、その後に2人の価値観が合わなくなって、最悪別れてしまうことがままあります。
この場合は、本に書かれているようにどちらかが財産分与で貰うとか、両者が住まなくなって売却するというのも、散見されるところであります。ところが往々にしてよくあるのが、「オーバーローン」の場合です。抵当権がついていて、残債が残り結果売るに売れないケースです。
「オーバーローン」というのは、日本語で「債務超過」と約され仮にその土地建物の時価を1,800万円だとすると、銀行からの借入金がそれを上回る例えば2,200万円もあるような場合です。新築価格2,500万円のマイホームを、10年間元利金等払い(毎回の支払額が同じ)しても当初は金利部分が多いので、元金は200~300万円程度しか減りません。
従って、このような「オーバーローン」の状態になるのです。離婚に至った夫婦は、多くの場合冷静に話し合う状態にはないのです。1日も早く縁を切って、顔も見たくないというのが多いようです。また熟年離婚も増えています。
約1分に1組カップルが結婚して、約2分に1組が離婚すると言われている現代。現金や預貯金は仲良く分けることが出来ます。また不動産も「アンダーローン」(時価に対してローン残高が少ない)の状態であれば、売却してローンを完済して余れば、2人で分ければ良いのです。
私がここで申し上げたいことは、住宅ローンを早く完済することです。要するに住居費は最優先とは良いながら、出来るだけ安く抑えることです。35年間ローンを払い続けると、2500万円全額ローンとすると倍の5000万円くらいの支払になります。
離婚はこれからも減ることはなく、むしろ増えることになると思います。であれば、住宅は賃貸住宅で良いではないかと意見もありますが、日本の年金制度は、「持ち家+ローン無し」を想定しています。従って年金を貰って家賃の4~5万円を払うと、生活が立ちゆかなくなります。いろいろありますね。