確か高松商工会議所の会報誌で、ゲスト参加枠が設けられていることを知り、本日は特別に参加させて頂きました。内外情勢調査会は、時事通信社が中心となって設立されて、今年で60年と聞きました。私も初めての参加で、既知の会員さんは50人中3名ほど。
会場はホテルクレメント高松の3階、食事も出てきて恐縮です。本日の講師は、法政大学スポーツ健康学部教授・山本浩氏(元NHKアナウンサー)。「一人一人の声を聞け~スポーツ界の現代的命題~」のタイトルで、90分の講演でした。パワーポイントで、配布資料はありませんでした。
流石に、オリンピックを頂点とした世界のスポーツに精通されています。例えばリオ五輪の男子400メートルリレーを例にとり、「早出の朝原(スタートが早すぎるランナー)」にバトンを渡す選手の特性など、組み合わせの妙によって日本チームは銅メダルに届いたとか。
特に、面白かったのは卓球界。ラリーが続くと観客が喜び、これが人気スポーツとなる要素でもあります。これには今も続いている平野美宇選手の活躍にも、焦点を当てていました。卓球界のトップ選手は、1秒間に100回転を見る動体視力を持っているとか。
通常は、三つ星マーク(最高級公認球)などのロゴマークを表面に入れているのですが、「Rio2016」を裏側にも入れて、回転がより見えやすく工夫をした。これによりサーブだけでけりがついていたラリーが、より長く続くようになって観客は狂喜乱舞したわけです。
また日本人女子が、卓球王国の中国に勝つような勢いにあったのも、人気の理由であります。先の平野美宇選手は、リオ五輪の補欠でした。選手層の厚さを感じます。結婚した福原愛さんや石川佳純選手が引退したとしても、まだまだ日本の快進撃は続くようです。
山本浩氏は、これからの時代には選手一人一人の考えを聞いて、それの芽を摘むのではなくて、どちらの方向へ伸びるかはともかくとして伸ばしてやれる環境作りを、ハード面だけではなくて、ソフト面でも取り入れることが出来たら、日本はもっと強くなるのではないかと締めくくっていました。