2017,04,19, Wednesday
平成29年から税金の納付方法が大きく変わったのをご存知でしょうか?所得税、消費税、法人税、相続税など、ほぼ全ての税金について、クレジットカードでの納付が可能になりました。
また、地域によっては、固定資産税、個人事業税、不動産取得税などの地方税にも対応しています。クレジットカードで納付できる金額は、1,000万円未満、かつ、利用するクレジットカードの決済可能金額以下になります。 納税方法は、すべてインターネットで手続きをします。指定するサイト(※)で利用者情報、税目、納税額などを入力して、クレジットカード決済する流れになります。 (※)国税クレジットカードお支払いサイト http://www.ody-sjp.com/p/?_20347-85/26A4RXMD7-2/t_1._ct 入力項目は多くないので、簡単にできます。クレジットカードでの納付は、わざわざ金融機関の窓口に行く必要がないのです。ただし、そこには以下のようなメリット・デメリットの両方があるので、注意してください。 ◯クレジットカードのポイントがつく(メリット①) クレジットカードを利用するということなので、もちろんクレジットカードの利用額に応じたポイントが貯まります。 ただし、 ●利用手数料がかかります(デメリット①) 手数料は、納付額が1万円ごとに、82円(税込)かかります。 ポイント還元率で見てみましょう。 ※クレジットカードのポイント還元率が1%の場合 1万円×1%=100円 100円-82円(手数料)=18円 ⇒18円の得。 1.5%の還元率なら1万円につき、68円得になります。 2%の還元率なら1万円につき、122円得になります。 還元率が0.5%ですと、1万円につき、32円損になってしまいますのでご注意ください。 ◯分割払い、リボ払いもOK(メリット②) 支払いは、一括払い、分割払い(3回、5回、6回、10回、12回)、リボ払いの中から選ぶことができます。 クレジットカード会社の手数料は別途かかりますが、納税額分の融資を受けたことと同じことになるため、資金繰りが苦しいときに、クレジットカード払いを利用することも一つの手です。 ただし、 ●クレジットカードで納税する場合、すぐに納税証明書に反映されません(デメリット②)。国税の場合、納付済みの納税証明書が発行となるまで3週間程度かかる場合があります。 融資の関係で、金融機関に納税証明書の提出が求められているのであれば、クレジットカードでの納付はしない方がよいと言えます。その他注意点などは、下記URLよりをご覧ください。 国税HPhttp://www.ody-sjp.com/p/?_20347-85/26A4RXMD7-4/t_2._ct 月末近くに、納税のために、銀行に並びに行くのが大変だ、という大家さんがいたら教えてあげてください。 提供:税理士・司法書士渡邊浩滋総合事務所 渡邊 浩滋 |