2017,05,18, Thursday
森友学園の小学校新設計画より問題があると言われていた、岡山県にある学校法人加計学園の獣医学部新設計画を巡る一連の記録文書問題。獣医学部設置の場所は、四国の愛媛県今治市。工事は進んでいるようで、地元トミナガ不動産は喜んでいると思いますが、残念ながらこの先すんなり行くようにも思えない暗雲が立ちこめてきました。
この逆もあります。香川県坂出市、瀬戸大橋の四国側橋脚の町ですが、ここの番の州工業地帯の工場が閉鎖になり、不動産業界にも悪影響が出ているという。コスモ石油の精錬所が閉鎖になり、1000名の失業者が出たのです。続いて造船関係でも閉鎖が続くとか。企業城下町は、これが怖い。 さて森友学園は安倍昭恵総理夫人が、一時名誉園長に就任していたり、小学校の校名を「安倍晋三記念小学院」としていたりして、安倍晋三首相が新設の後押しを熱心にしているという印象を醸し出していた。それでも矢面は、安倍昭恵総理夫人であった。 しかし今回の加計学園問題は、獣医学部の新設計画に関し、文部科学省が内閣府から「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする文書が明らかになったことから、加計孝太郎理事長と安倍晋三首相が懇意にしていると同時に、妻の昭恵氏の関わりも再浮上している。 学園によると、昭恵氏は15年6月から、学園が神戸市で運営する認可外保育施設「御影インターナショナルこども園」の名誉園長を務めている。しかしどちらかというと、安倍晋三首相が加計学園では主役のように思える。長く獣医学部の新設を認めなかった文部科学省が、ここへ来て「国家戦略特区」を作ってまで新設を急いでいた。 森友学園の小学校新設計画でも、8億円の値引きをした土地は国土交通省と財務省が、認可には文科省と大阪府と、各省横断的な力が働いている。これは一省庁の大臣クラスでは出来ないことで、総理大臣という最高権力者の影に、公務員が忖度したのではないかと考えられる。この方程式は、一般庶民でもすらすら解ける程度の帰結だ。 過去の例えば、「リクルート事件」や「ロッキード事件」などと違い、安倍晋三首相からの直接の指示があったとも思えないのに、安倍晋三首相の考え通りにことが進んでいる。勿論背景には「アベトモ」と揶揄されている加計孝太郎理事長との関係が、取りざたされている。直接の指示ではないのに、それでもことが動く。新しい官僚制度が始まったか。 |