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豊島の産廃処理完了に九州北部豪雨の流木を思う
瀬戸内海の小豆島の西に、「豊島(てしま)」が浮かぶ。豊島では1980年前半より関西方面からの産業廃棄物が不法投棄され、90年の兵庫県警の摘発まで続いた。事前に香川県へ提出された事業計画がでたらめで、「ミミズ養殖」とか書かれていたと聞く。

豊島島民は93年に公害調停を申請、島民は、埋め立てを認可した香川県の責任(廃棄業者の倒産などで事業者責任を問えず)と追求した。人権派里坊弁護士なども加わり、2000年6月に廃棄物を島外撤去することで調停が成立した。この間に、7年の月日を要した。当時の真鍋知事も、立場上、住民側の認識もあったと主張、大変な罵詈雑言を浴びた。

調停後、三菱マテリアルのある直島での廃棄物の無害化処理は03年9月に始まったが、予想以上の結果91万トンまで処理量は増えた。豊島からの廃棄物の搬出完了は調停期限間近の今年3月28日にずれ込み、豊島から船で運んだ産廃の直島での処理は、6月12日に終わった。処理費は、もちろん香川県民の税金だが、総額730万円にまで膨れあがった。

その完了を祝う式典が、9日直島町の町総合福祉センターで行われ、浜田恵造香川県知事ら関係者160人が集まった。実に13年9ヶ月と730億円をかけ、それより第一には豊島の住民にかけた心の負担。当初香川県も行政責任を認めず、それだから調停に及んだものであります。

ほくそ笑んだのは、不法投棄した関西方面の産業廃棄物処理業者。1980年はじめと言えば、環境が叫ばれた時代から随分月日が流れている。当初の経緯はよく知りませんが、いずれにしても不法投棄はなりません。美しい香川県の瀬戸内海には、この公害の島「豊島」とハンセン病患者を収容した「大島」があります。

美しい自然も、その中身を問えば決して自慢の出来ることばかりではない。しかしこれが現実なのです。現実も直視しなければならないと私は思います。ではさて、九州北部で大量に発生している流木の廃棄はどうするのか。当然高温焼却も、選択肢に入れないわけにはいかない。

私はあの惨状をTVで見るにつけ、東日本大震災とその後の津波で甚大な被害を被った、宮城県石巻市内の山のように積まれた廃棄物を思い出すのです。こちらは現地で体感したので、TVの比ではありません。石巻は生活資材が堆積していたので、流木はほとんどなかった。偉そうに言っても僅か2~3日の滞在ですが、埃ぽかったのをよく覚えています。

小欄でもたびたび書くようになったのですが、復旧作業方針は、その地区や市町村任せでなく、国や県が指針を早く出すべきです。救いようがない山間部の地区も、平地の石巻と同じように元のようにするには、投資対効果が違うと思うのです。

こんな民主主義に反するような過激なことを言えば、お前のところはどうだと詰め寄られかねないのですが、人口が減る新たな時代へ一気につき進む今の日本です。一層国土強靱策を総合的に考えて、復旧の一歩をすすめてもらいたい。豊かな島・豊島への移住も、良いですよ。


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| 社長日記 | 09:15 AM | comments (0) | trackback (0) |
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