2017年の第15回大会、周辺の日本少年野球連盟に加盟している中学生硬式野球16チームが高松のレグザムスタジアム等香川県内4球場で、11日12日の両日トーナメント戦が行われています。地元「高松ボーイズ」の対戦相手は「倉吉ボーイズ」で、当然、中学生同士の戦いです。しかし選手の体つきだけを見れば、高校生チームかと思うほどの体格です。
詳細につきあわせれば中学生と高校生の体力差はあると思いますが、戦前に思っていた以上に、中学生チームには力がありました。しかし高校生と違い、球際に弱くポロポロと落球をしたり、足がベースから離れたり、細かなミスは数多くあります。そこがまた、面白いところですが。
それでも内野手は、一番深い守備位置の遊撃手でも、一塁送球がワンバンドすることなく一塁手に届いていました。この両校の試合に限ってですが、盗塁は比較的簡単にやっていました。キャッチャーの強肩は、俄然有利です。この子らが、1~2年して高校へ進学してくるのかと、ごく当然のように思いました。
投手の球速は120㎞程度ですが、ときにカーブなどが混ざっています。幼くして変化球を多投しすぎると、肘に負担がかかりすぎるという指摘があってか、8~9割は直球です。バッティングは両チームとも良いですね。結果として6-7で「高松ボーイズ」は「倉吉ボーイズ」に敗れましたが、緊迫したシーソーゲームでした。
7回を通じて、イメージしていた以上の試合でした。球場を後にする頃、テレビで見る甲子園球場では、第99回高校野球選手権大会の熱戦が繰り広げられています。熊本の秀岳館と横浜の横浜高の戦いが、秀岳館のリードで終盤へ突入です。優勝候補同士の白熱した1回戦。
この両チームと比較して見ていたら、確かに見劣りがしますが、中学生の試合も、優勝戦になればかなり盛り上がるのでしょうね。予想以上の成熟度に感心すると共に、こうした底辺の裾野の広がりによって、香川県内の高校野球のレベルを確実に上げてくれると確信する。良い試合を見せてもらった。中山秀師監督、ありがとうございます。