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定年後by楠木新
ここしばらく時間をかけて、話題作の「定年後」~50歳からの生き方、終わり方~を読んでいます。もっぱらコトデンの電車の中の15分程度の繰り返しで、なかなか最後までたどり着けず、自分の中でも消化不良を感じています。出張なんかがあれば、ページが稼げるのですが。

定年後を考えることは、私の中にもなかったことです。尤も私は経営者ですから、その気さえ続けば死ぬまで現役も(そこまで図々しくはないのですが)可能ではあります。しかし多くの人は、60歳から70歳で概ね定年を迎える。今ほど、定年後を考えることはこれまでなかったこと。

定年後に、何があれば人は幸せなのか。勿論時間的な余裕やお金は大事ではあるが、自分の心安らぐ居場所があるかどうかも、それに劣らず大切なのだろう。65歳の平均余命が20歳程度あると言われていて、85歳過ぎまでの人生再設計が必要となっています。

60歳からの人生における自由時間は、8万時間もある。これは20歳から働いたとして60歳まで、40年間勤めた総実労働時間よりも多い。定年後の持ち時間は、決して少なくない。人生の高齢化が、これまでの常識を覆しています。

また多くの会社員や定年退職者は、「終わりよければすべてよし」と考えている。若いときに華々しく活躍する人も多い。それはそれで素晴らしい。ただ悲しいことに、人は若いときの喜びをいつまでも貯金しておくことは出来ない。大会社の役員であっても、会社を辞めれば「ただの人」である。

一方で、若いときには注目されず、中高になっても不遇な会社人生を送った人でも、定年後が輝けば過去の人生の色彩は一変する。そういう意味では、「人生は後半が勝負」なのである。勿論他人との比較の意味での勝負ではなくて、せっかく生まれてきた自らの人生を生かすかどうかの勝負である。

仕事で言えば「いい顔」をしている人から、より多くのことを学ぶことが出来る。それはその人が個性にあった働き方をしている可能性が高いからだ。自分の内面的な価値観にあった行動をしているから「いい顔」になっている。人間60歳ぐらいになると、心のありようがそのまま顔つきになって現れます。

じぶんにとつて本当に大事なものや、自分が果たすべき役割に気づいた人は、優しい眼差しを持った穏やかな表情になる。映画「生きる」の主人公の市民課長は、ブランコに乗りながら楽しそうな顔で最期を迎えた。

定年後の目標は、やはり「いい顔」で過ごすことだろう。そうすれば息を引き取る時もいい顔であるに違いない。逆に言えば、定年後は「いい顔」になることに取り組んでみればいいわけだ。

本の中で楠木新氏は、「隠居は自由意思に基づいた主体的な選択であるのに対して、定年は本人の意思にかかわらず引退する意味合いが強い」と書いている。定年ではなく、隠居を目指したいものだ。私も全く同感だ。


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| 社長日記 | 09:02 AM | comments (0) | trackback (0) |
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