2017,08,22, Tuesday
四国に徳島県の阿波おどりと、高知のよさこいがあり、全国有数の夏まつりとして大変賑わっています。徳島の阿波おどりは、今年も延べ123万人が見物したが、この30年以上にわたって膨らんだ累積赤字が何と4億3600万円。見物客が増えるほど、赤字が増えるような構図になっていて驚く。
阿波おどりは毎年8月12日~15日に開催され、1972(昭和47年だから45年前)年から、徳島市観光協会などが主催。市によると昨年度は約2億7800万円が収入で、うち約1割は市と県の補助金。利息の支払いのために約425万円(年金利1%)が使われ、約870万の赤字となっている。 観光協会が金融機関から借りて赤字を穴埋めしており、返済できなくなった場合は徳島市が補償することになっているという。市と県が3千万円も補填して、それでも赤字というのは驚きだ。長く続いているからこれも「まつり」だと言ってしまえばそれまでだが、何としても黒字にして、文化芸術の伝統承継のための原資にならないものか。 これに似た赤字有名イベントとして、「こんぴら歌舞伎」もあげられる。こちらも全国各地から「御ひいき筋」を集めて好評ですが、30年経過して未だに赤字だと聞いています。確かに波及経済効果から言えば、琴平町もその周辺も高松市も潤っていると感じますが、それでも赤字は駄目だと私は思います。 高知の「よさこいまつり」が果たして黒字なのか、高知商工会議所へ問い合わせたりホームページを見たりしましたが、結果分かりませんでした。それでも「よさこいまつり」は、チームへの参加費を個人に求めると聞いています。揃いの衣装代も当然支払うようですが、個人負担3万円とか聞きます。 そのチームも2016年の第63回から、1チーム6万円(現行5万円)の参加費を実行委員会へ支払っています。205チーム18,000人の踊り子です。これで実行委員会へは、1千万円超の収入があります。阿波おどりも参加費徴収をしているかどうかは知りませんが、あの盛んなよさこいおどりでさえ、必要に応じて参加料を値上げして参加チームを減していない。 要するに公的イベントは、おしなべて単独黒字が常識化している。この収入の中には、地方自治体からの交付金もあり、それでいて黒字化できないのは、やはり見直しが必要だと私は思います。香川県議員の海外出張も、中止する議員団も発生、見直しも早急に進んでいるようです。また市民オンブズ香川は、8,500万円の海外視察経費の返還を求めている。 |