中小零細不動産業者の資質の向上を目指し30数年前に設立された、公益財団法人不働産流通近代化センターですが、先に小欄でも紹介しましたが、このところダブルツインカムエンジンで、マックスパワーの疾走をしている感じがします。そんなに急いで、どこへ行くの。ついていく不動産業者はいない?
と思いながらも、私もその作戦にまんまとはまっています。本日は、中小企業の不動産業者の最高峰、「公認不動産コンサルティングマスター」の「不動産有効活用専門士」と「相続対策専門士」の成功事例発表会が、千代田区永田町の砂防会館別館で行われました。
相続対策専門士の部では、大澤健司さん、佐藤雄樹さん、石田正敏さんが事例発表をしていました。ここでも「民事信託」が成年後見制度よりも使いやすいと実務経験の報告がありました。髙松でも11日に、米田淳様を大阪からお呼びして民事信託について講演をして頂くことにしています。
信託は古くから制度がありましたが、信託銀行のやるものと考えている人が圧倒的に今でも多いと思いますが、ここでいう民事信託は、信託銀行を介さない簡単な信託です。法律の改正で比較的扱いやすくなっていますが、それでもパイオニアは悪戦苦闘しています。
それは、定期借地権や定期借家権と似ています。定期借地権も法整備がされて22年になりますが、いまだに十分理解されているとは言い難いところです。定期借家権は12年前に法律が出来ましたが、こちらも普及はまだまだです。まず法律家、不動産業者が理解し使うことから始まりますが。
さて後半は、不動産有効活用専門士成功事例報告でしたが、秋山哲男氏の家族信託提案は最高でした。間で講師の福田郁雄㈱福田コンサル代表取締役の講演にもありましたが、「プライベートカンパニー」の話しとか、やはり相続財産が3億円程度になると、田舎ではみられない手法が編み出されています。
最後は不肖私の30分間でした。出来るだけ時間前に終わろうとスタートしましたが、残った時間は15秒でした。アシスタントの福田真理さんが、タブレットで時間表示をしてくれていました。これは面白いアイディアです。今度どこかで使います。
公益財団法人不働産流通近代化センターは、私の業界入りと設立がよく似ています。それもあって、近代化センターの背中をおいながら、私も必死についてきました。再来週も「宅建マイスター集合研修」が、3日間朝9時半から開講になります。
公益財団法人不働産流通近代化センターでは、不動産業者の最高峰は「公認不動産コンサルティングマスター」であり、宅地建物取引主任者の最高峰が「宅建マイスター」なのだそうです。それぞれ意味があると言いますが、中小零細不動産業界のあっては、宅地建物取引業者=宅地建物取引主任者です。
結局両方を極めなければ、学びの頂点に立ていなばかりか、それを応用して稼がなければ全く意味がありません。私の発言で一番受けたのは、「PPP」のようでした。Public Private Partnership(官民連携)ですが、熊本の上田耕太郎さんは、民間で市役所建設案を提案しているそうです。
聞いてみるとみなさん考えています。首都圏では相続に特化したコンサル業も成り立つようです。恥をさらしながら人前で話すと、多くのアイディア・プレゼントを頂きます。ありがとうありがとう。