昨日は、良い地方都市での不動産証券化セミナーが出来ました。40余名の皆様にお集まり頂き、それぞれの見識が聞けて、とても良いセミナーでした。加えて短時間でしたが、懇親会も良かったです。「ノーパンしゃぶしゃぶ」からこちら、国家公務員は庶民と飲食を拒むようになりました。
高級官僚もわれわれ庶民も、一緒に一杯やって怒る者はいないのです。勿論自前ですから、誰はばかることはありません。難しいことを言う人が、一杯呑んで馬鹿言っていると、こちら側の人間は安心します。その垣根がなくなることで、良い仕事が出来るようになります。
東京組は飛行機の時間も、大阪松山岡山組もJRの時間があり、1時間少しの時間でしたが有益な話が出来たと思います。私の苦し紛れに考え出した、官民連携(PPP)で生み出す「高松長期滞在用YOU(外国人)のシェアハウス」構想を具現化したいと本気で考えるようになりました。
ところで昨日は早めにたたんで(古馬場へも行かず)、いつものようにコトデンに乗って帰りました。そうそうこの2日ほど、自宅で食事をして太ったもので昨日は本店のある仏生山駅から三条店のある三条駅まで電車で移動してみました。その間は、僅か2駅です。
ここの駅長さんは御年70歳と聞きましたが、実に感じの良い駅長でした。駅長一人ですから自らが改札に立つのですが、その上に私の似顔絵の看板があるのです。昼前の比較的乗客の少ない時間帯です。「これが私の似顔絵です。似てますか」などと喋りながら、楽しい会話をしばしばしていました。
ところで本日は、公益財団法人不働産流通近代化センター主催の、宅建マイスター養成講座集合研修3日の初日でした。初日の内容は,「重要事項説明書」にまつわる千本ノックです。かなりきつい内容の課題が与えられ、結果は判例を持ち出すなど、宅地建物取引主任者の頂点を目指す内容です。
私も大概の難問題には、免疫があります。今日も「位置指定道路」でトラブルになった事例の保有者として挙手をしていました。恥ずかしながらこの33年間で、道路に関するトラブルは3~4例はあります。若い頃は、裁判もいとわないと血気盛んな行動もありました。
しかし救われるのは、「宅建業損害賠償責任保険」が公益社団法人香川県宅地建物取引業協会にはあるのです。つまり重要事項説明誤りで、お客様に損害を掛けた場合は、その落ち込んだ気分をあがなうものではありませんが、金銭的な価値に換算して保険金が支払われます。
これがあることで、宅建業者は正直になれます。重説は、例事列挙項目について、必ず調査結果を説明します。その他に、宅地建物取引業法第47条で、「故意に事実を告げず、又は不実のことを告げる行為を厳に禁止しています。罰則として、懲役2年以上罰金100万円が待っています。
その責任は非常に重いのです。まず決められた項目は漏らさず記入し、丁寧に説明をします。そしてその他の事項でも、「マイナス情報ほど伝える」姿勢が求められます。「これを言ったら買わないだろう」と心配することがあれば、それこそを説明するのだと講師の橋本明浩氏は言います。
そのような背景もあってか、来年4月から「宅地建物取引主任者」が「宅地建物取引士」になります。ここでの厳しい責任を聞いていると、これは当然だと思います。当事者が感じている以上の期待を、顧客は宅建業者に求めているのです。
公益財団法人不働産流通近代化センターでは、一つにはこの「宅建マイスター」養成と、もう一つは「公認不動産コンサルティングマスター」の地位確立です。これもある意味矛盾をはらんでいるのですが、今言えることは、がむしゃらに業界の地位の向上を急いでいます。
宅建マイスター養成講座集合研修は、今日を含めて3日続きます。最後にはいつものように修了試験です。興味深いテーマで、講師が真摯に話してくれています。寝ている暇はありません。しかしここまでやって、効果はあるのかと悩む一瞬もあります。還暦過ぎて悩むようでは、まだまだですね。