■カレンダー■
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31       
<<前月 2024年03月 次月>>
■お問い合わせは■
松野不動産電話番号:087-888-0011
■過去ログ■
社長日記過去ログ
■メニュー■
松野不動産ホームページ
■管理者■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■新着記事■
■カテゴリー■
■月別アーカイブ■
■リンク■
■その他■
■来訪数■
合計: 2248210
今日: 2188
昨日: 2783

乗り合い代理店の災難が続く2014
金融庁が、複数の保険会社の商品を取り扱う「乗り合い代理店」10社程度に、来年1月から立ち入り検査をする方針を通告したようです。自由化によって、国内販売の生損保全てを扱う大型代理店が、全国的に出現しています。消費者へ、より適切な保険を販売する理念はまさに、現代の潮流に合致しています。

しかしその反面、商品説明が不十分だったり、手数料目的で、自分達に都合の良い必要以上の保険を契約させたりすることの懸念があることを踏まえた措置のようです。新しい代理店の存在の実態解明に向けて、初の全国一斉検査です。ある意味、出る杭は打たれる?

検査対象には、最大手の「ほけんの窓口グループ」や「みつばち保険グループ」「保険見直し本舗」などが含まれるようです。このように駅前や、ショッピングセンターなどに出店し、利用者が多くの商品群から選択できるとして、一つの社会現象化しています。

私も長く、東京海上保険の代理店をやっていました。私の学卒からの人生の中で、麺職人から保険代理店、そして不動産仲介業へ飯の種を求めて進化?していきました。途中でかぶっている時期もありましたが、その経験からしても、いまの乗り合いは異常と言わざるを得ない。

問題は、お客様の利益≦代理店の利益の関係にあります。高い手数料が得られる保険商品を勧めているのではないかという指摘もあります。しかしこの傾向は、代理店だけの責任でも決してありません。ここは一つ、全うに代理店業を営む全国の昔の仲間の援護をします。

保険の自由化で、まず外資のカタカナ生損保が国内参入し始めました。次ぎに、生損保の垣根がなくなりました。損保代理店が生命保険を販売できるようになり、逆も出てきました。この段階で私も、「乗り合い」が始まったと認識しています。私も、東京海上あんしん生命保険までやりました。

次ぎに保険会社が、代理店の選別をし始めました。コスト高の個人代理店を切り捨てて、大規模代理店の保護育成に出ました。個人代理店は合併を余儀なくされて、右往左往しました。確かにコストアップです。当然IT化も要求されます。85歳の久保喜治さんも、よく勉強されてついて行っています。

またこれと前後して、「少額短期保険」の新規参入も相次ぎました。利益率の悪い自動車損害保険を捨てて、利益率の大きい火災保険限定の囲い込み制度の新設です。このチャンネルの主役は、賃貸住宅の斡旋をしているわれわれ賃貸管理業社です。

こんな状況下で、「乗り合い代理店」の「ほけんの窓口グループ」などがフランチャイズチェーンとして全国で広がります。新規商売として、異業種からの新規開業の店も数多く誕生しています。果たして高い、フランチャイズフィーが払えるものかどうか。

また聞くところによると、今年26年5月の改正保険法で、これまでの従業員雇用制度が改正となり、つまりこれまでは大量の従業員を請負契約社員として囲い込んでいて、社保保険料を払っていませんでした。契約社員80名はまだまだ中堅で、最大手となると請負社員が200名はいたそうです。

流石にこの数は、半数減に追い込まれたようですが、これも金融庁の指導です。普通に見ると労働問題は厚労省の出番ではないかと思いますが、よりきつい指導が金融庁からなされたようです。この改正は、土木建設業界にも見られるようです。短期的には改悪のように見えますが、長期展望は改良?

こうして歴史的に保険業界を俯瞰してみても、20世紀と21世紀はまさに第3次産業革命の中にいるようです。保険にしてもある人の名刺の裏には、19社の生命保険会社の名前が、東京海上と頭につく会社はその内2社もあります。外資系カタカナ生保も勢いがあります。

損害保険会社は、11社です。加えて裏では、少額短期保険も同じような仕事をしているのです。連日の「相続」のところでも、保険は大きなウェイトを占めています。保険契約の良し悪しが、兄弟家族の縁を取り持つか、切ってしまうか。決して手数料だけの問題ではないように思います。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=2885 |
| 社長日記 | 08:35 AM | comments (0) | trackback (0) |

PAGE TOP ↑