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かかりつけ薬局制度を新規導入か
政府は10日、患者の服薬状況を一元管理する「かかりつけ薬局」制度を導入する方針を固めたと聞きました。10日の日曜日にどうして?と思いますが、薬の飲み残しや重複を防ぐことで、年間数千億円の医療費削減に繋がるというから驚きです。

患者側でも、「処方された薬を全部飲んだら病気になる」というブラックジョークも飛び出すくらい、豊富な量の薬をもらいます。現に複数の病院医院で処方されたものが、別々の調剤薬局から出されて、同じ薬を重複して飲んで、利きすぎで体調を壊していたという報告も医療業界ではあるようです。

そのために、かかりつけの薬局1箇所で一元的に量を監視しようというものです。これはこれで良いとは思いますが、このところ調剤薬局がらみの大変革が目白押しで、裏で何かがあるのかなと勘ぐってしまいます。多難な「調剤薬局」です。

かつては病院が調剤も担う院内処方が一般的でしたが、厚労省が1974 (昭和49) 年以降、分業を推進したのです。院外処方の報酬を手厚くした結果、院外処方が7割近くまで占めるようになりました。

医薬分業の際には、厚労省は病院と薬局に①経営を別にする②道を挟むなど分かれて立地することを条件にして、調剤薬局の設置を認めていました。これらから、病院の前には必ずと言って良いほど「門前薬局」が並んでいます。従って調剤薬局が増え続けて、薬剤師が大幅に不足しています。

不動産斡旋業務の中に、「調剤薬局」のオーダーも数多くあります。新設は時間と共に徐々に増えましたが、これら調剤薬局が院内処方になると、一気に空き店舗となりそうです。これは恐ろしい雪崩現象が、おこります。定期借地権活用物件もあります。比較的地代が高いので、次の業種へは変換しにくい。

盛和塾塾生の中にも、京都ですが40~50の調剤薬局を運営している経営者もいます。「処方された薬がない」とならない為には、薬の仕入れロスが生じないように、複数店舗を持つことも経営の合理化の一つでした。仕入れる薬の箱には、まとまった数の薬が入っています。

仮に100入っていて、10使っただけで賞味期限が来れば、90は廃棄処分です。心ある薬剤師ほど、「ありません」を言わないように努力をしています。それを「かかりつけの薬局」を院内に導入するようになったら、今ある病院前の「門前薬局」はどうすれば良いの。市井の薬剤師の全部を、院内では採用できない。

また将来は薬の通信販売も、あり得ると思います。瀬戸内海の島々では、ドローによる緊急薬品の宅配も社会実験されています。ドローと通信販売は違うと思いますが、コンビニが無い島もあります。それでも郵便局はあるのかな。

調剤薬局の将来、どうなるか他人事ではありません。制度を変えることは、時代と共に仕方ないとは思います。生きていくための工夫の一つです。しかし、院内調剤に戻すことは、そしてそこを「かかりつけ薬局」にすることは、関係者の話ですが、院外調剤薬局は1軒も残らないと断言されていました。


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| 社長日記 | 09:17 AM | comments (0) | trackback (0) |

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