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全宅管理(全国賃貸不動産管理業協会)総会とハトマーク不動産シンポジウム
2日目は、全宅連(全国宅地建物取引業協会連合会)傘下の、全宅管理(全国賃貸不動産管理業協会)の総会でした。全宅連は、不動産業界最大規模の10万社の会員がいます。そこから発生した全宅管理は、現在6,000社弱の会員です。目標の構成比10%、1万社までまだまだ大きな谷や川があります。

総会は、予定通り昼までに終わりました。次ぎは、今年はじめて開催の「ハトマーク不動産シンポジウム」です。第1部基調講演は、「日本経済とこれからの不動産市場」と題した慶応義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授岸博幸氏の話しです。



岸氏はマスコミにも多く露出し、時代の寵児です。今日の朝も、テレビに出ていました。身近な存在で有りながら、米コロンビア大学でNBAを取得しています。小泉純一郎元総理大臣の、竹中平蔵元経済財政政策担当大臣兼金融担当大臣の補佐官としても名をはせました。

氏の話では、アベノミクスの3つの矢のうち①金融緩和と②財政出動は比較的目標を捉えているが、問題は3本目の矢「③成長戦略」の成否に係っている。経済効果は、①人口動向②資本設備投資③生産性の高低で計るが、安倍内閣の1丁目1番地「地方創生」がはたしてどうなるか。

人口減少が続くなかで、地方都市での婚活や移住が大きな話題になっているが、国土交通省が聲高に喧伝する富山の「コンパクトシティー(大西秀人高松市長は「コンパクトエコシティー構想」)のような中核都市の集中、空き家の活用が欠かせない。

そして地方の景気を、よくする。外国人が見た日本の良さは、個人差はあるが東京でなくて地方にある訳です。日本経済のポテンシャルは、民間地方の現場力にかかっています。

それは言われているように、戦後日本の経済復興にあるこの70年の努力の結果だというのですが、それは違います。1543年(銃ご予算で作ります)ポルトガル人を乗せた中国人倭寇の船が種子島へ漂着し、2挺の鉄砲が伝えられました。

何と1ヶ月後に日本人刀鍛冶がコピーを作り、その後大阪堺や根来、国友などで大量に作られるようになり、1560年(銃後群れなす)の桶狭間の戦い前後から、戦の戦い方が大きく変わりました。刀・弓・槍から鉄砲隊へ組織も再編成されました。日本人の創意工夫は、素晴らしいものがあります。

自分が関係している「エイベックス」のいる音楽業界は、96年の6,000億円から10年2,500億円まで15年間で売上が半減している世界です。その中にあっても、「AKB48」などは、投票券や握手券などをつけて、これまでにない新しい価値を生み出し、大きく成長している。

しかしこのように日本は一件問題のないように錯覚するが、「財政再建」は大きな課題であります。2017年に消費税を10%にしたところで、問題は解決しない。消費税だけで言うならば、30%以上にしなければ納まらない。若しくは、社会保障費の削減策しかない。年金の削減です。

それは年金給付年齢を、今の60歳65歳から70歳に引き上げるか。それまで働くのが、当たり前の社会にならざるを得ないようです。こんな現実を前にして、不動産業界の皆さんは、私的年金づくりとして不動産活用を是非進めて下さい。必要ないものは売却する、余裕のある人は資産として購入する。

資産としての不動産は、金融資産より現物資産である不動産が日本人には分かりやすく、資産として実感があります。特定空き家などの除却をしたら空き地になります。流通促進策を考えて、社会貢献の一役を担って下さい。



次のパネルディスカッションは、明海大学不動産学部中城康彦教授をコーディネーターとして、3人の仲間と、宗健(リクルート住まい研究所所長)氏の4人でした。仲間3人の話しは、だいたい想像できましたが特に、立場の違う宗健氏の話しに驚きました。

言われている全国820万戸の空き家、なかんずく429万戸の賃貸用空き家という数字は果たして正しいのかという意見です。空き家率13.5%と言われても、そう言われたら、「そんなにないよな」と私も思います。2010年の「住宅土地調査」結果ですが、目視による確認でこの数字が誕生したというのです。

つまり素人が建物を見て、「これは空いているようだ」という統計の数字が820万戸だと言っています。プロが点検したら、数字は変わるかも知れない。また「貸主・借主ともに年をとった」というフレーズも新鮮でした。さらに報酬規定の変更にも言及されていました。私も報酬の上限の撤廃が必要だと考えています。

空いているのはむしろ土地が多くて、暫定的にはパーキングなどに使われているが、「空き地・空き家」の流通促進策が有効活用へ繋がると提言しています。空き家も古いのが問題ではなくて、迷惑をかけている建物かどうかが問題であります。



第1部第2部共に初めての試みでしたが、時間が短めで、工夫のされたシンポジウムだったと思いました。私も全宅管理(全国賃貸不動産管理業協会)の理事や委員をしていますが、総会後のこの1年は、大切な1年になるような予感がしました。

羽田空港に高松本店のかねすえが

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| 社長日記 | 10:34 AM | comments (0) | trackback (0) |

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