今日8月25日は、父茂の53回忌だし先に小欄でも紹介した世界初のインスタントラーメン「チキンラーメン」の誕生日だそうです。安藤百福氏が、はじめて商品として販売した記念日だそうです。暑いこの時季に、ラーメンです。冬の繁忙期を意識したのかどうか、興味深いところです。
父茂の53回忌ですが、私はとんでもない親不孝者で、気がつくのが遅くて50回忌法要ができずじまい。熱心な親孝行者と読者が勘違いするのも申し訳なくて、懺悔しておきます。親父が死んだ日はもうズーと前の話で、よくは覚えていませんが、蝉の啼く今以上に暑いあの日でした。
私が10歳でしたから、大人になってからの親子の語らいは経験ありませんが、ただ唯一の「場」は、この墓場です。ここへ行けば親父がいるようで、愚痴は言いませんが、唱える独り言は、「なんまんなんまんありがとうなんまんなんまんありがとう」だけです。今日は花を手向けて、水素水を入れました。
さて数日前に、興味深いネタが四国新聞に掲載されていました。四国新聞社アンケートは7月に、「栗林公園」と「直島」を訪れた欧米人50人に聞き取り調査を行った結果であります。50人の国籍は、フランス10人、アメリカ9人、イギリス6人、スイス・オーストラリア各4人。
また少数ですが、東欧や北欧からの観光客もあったと報道されています。日本滞在は、2~3週間が4割ほどでした。東京や京都を巡るコースに、香川観光を組み込む人が多かったと。単独高松直行は、まだまだ先のようです。それには、何かが必要です。私は、長期間滞在型の宿泊施設だと思っています。
面白いことに、栗林公園での回答者の内9割以上が、金刀比羅宮や玉藻城などのほかの観光地を訪れていて、直島組の、「県内では直島しか行っていない」という観光客と一線を引いている。直島は、単独で客を引く力を持っていると考えられます。
来県するきっかけで最も多かったのは「口コミ」(21人)。香川を知る友達から、直島の現代アートや、国内有数の日本庭園の栗林公園を耳にしたケースが多かった。この数は、「雑誌・書籍」(16人)や「インターネット」(14人)より多かった。この結果も、意外であります。
YOU(外国人旅行者)が不便を感じたというのは、総数で23人。1に案内表示(12人)で、2は外国語での会話(8人)。「県内には英語が上手な人が少ない」との声が相次ぎ、飲食店や土産物店で店員とのやりとりに苦労している様子が浮かびます。
私も、「県内には英語が上手な人が少ない」と言われる1人で、最近は大きな葛藤を感じています。「会話」を1人で黙々やるのは何だか勉強みたいで嫌だし、少々のズレがあっても、組織としてやりたいと願っています。毎週東京への通学も考えましたが、6ヶ月となるとやはり踏み切れません。
仕事でどうしても必要な例えばホテルマンなどは、会社あげて取り組んでいるところだが、不動産業界はどっちかというと、仕事からはさほど必要を感じないのです。しかし街角で、大きなリュックを背にして地図に見入っているYOUに、本当は一言掛けてあげたい。
会話は習慣だから、少しやれば勇気が湧いて、継続すればそれなりに要領も分かろうに。来年の高松での瀬戸内国際芸術祭2016を控えているいま、2020年を待たずに首都圏ではYOUが溢れている。何とかしたいと、もがいている私です。