来年5月に、日本で開かれる伊勢志摩サミットに先立ち、4月29・30日に高松サンポートホール国際会議場で予定されている、「情報通信相会議」のための香川県警警備対策室が立ちました。香川県警としては、「迷惑」とは言わないまでも、「覚悟」の見える化がこの対策室の立ち上げだと思います。
先の小欄にも書きましたが、これは県民にとっては「吉報」です。香川県を知ってもらう、またとない良い機会です。外国人が多く来高する機会は、そうはありません。飛鳥Ⅱが高松に寄港しても、経済効果は上がりますが、滞在型の会議なら、随行員から世界中のマスコミも来ます。
警備対策室は総勢32名ですが、これから各自治体や各団体との綿密な打合せ等が始まります。1週間前くらいから、徳島県警・愛媛県警・徳島県警の機動隊車両が目に付くと思います。県民の1人として、警備が厳重になって窮屈な思いはすると思いますが、実りある会議の成功へ向けて協力をしたいものです。
高松を訪れた外国の要人やメディアが、帰国して高松・香川の良いところをPRしてくれると、次の来高に繋がります。アンケートによると、外国人がどのようなきっかけで高松へ来たかと聞いたら、「口コミ」が一番多かったそうです。このネット全盛社会でも、一番は口コミです。
四国新聞に連載されている梅原利之(観光協会会長)氏の記事にも、観光産業の重要性が縷々書かれています。有難いことに来年は、瀬戸内国際芸術祭2016が予定されています。これをきっかけに、せめてサンポートエリアだけでも、外国人用看板なども整備されたらなお良い。
看板は、文字も効果的ですが、全世界の言葉は書けません。工夫をして、ユニバーサルデザインを取り入れたら良いと思います。デザイナーの佐野研二郎氏
に頼まなくても、県内には冨田紀久子さんや、猪子進氏など優秀なデザイナーが大勢います。
大勢の外国人が、来高されて好印象で帰って次の若者に良さを伝える。そんな善循環の1つのきっかけになるG7香川・高松情報通信大臣会合になればと、私は大いに期待しています。うどんで胃袋を満足させて、人柄で心を豊かにする。そのための、ワンポイントアドバイスが出来る会話が必要です。
そのために香川宅建協会でも、まず英会話の勉強会を立ち上げます。地図を広げて思い悩む外国人の姿を、よく見かけます。高松市内のことなら、困りごと解決策を私も持っていると思います。ホテルの予約が取れていなかったなら、拙宅へお泊まり下さい。
大きなイベントも記憶に残りますが、小さな思い出も心に残ります。かたことの英会話でも悪くはないと思います。価値を押しつけたりはしませんが、知りたがっている情報は、積極的にお伝えする。そのためのインターネットWi-Fi工事も必要ですが、コミュニケーションも大切です。まずは、逃げない勇気を付ける。