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宅建四国懇話会と協議会合同研修会元気になる「四国の新幹線実現を目指して」
全宅連四国地区連絡懇話会と、四国地区不動産公正取引協議会の合同研修会でした。全宅連四国地区連絡懇話会というのは、四国四県の宅建協会(全宅)の正副会長が構成員で、四国地区不動産公正取引協議会は、それに四県の全日本不動産協会(全日)の正副会長が加わります。総数40名弱の参加者です。

四国内2つの中小企業不動産業者会が連携して、合同研修会を開催しています。今年の当番は高知県で、本日の会場はクレメントホテル高松です。それもあって、本日の講師は、四国旅客鉄道の松田清宏取締役会長です。四国の新幹線実現を目指して、地元民への説明の第1歩であります。少し長いが、大変興味深いものでした。

そもそも日本全国津々浦々、新幹線が通っていないのは四国だけになります。もうすぐ北海道まで、新幹線が入ります。北海道までつながれば、文字通り四国だけが新幹線のない、発展途上にもついていない不毛地帯だと言われかねません。果たして、瀬戸大橋3本の大きなツケが回ってきました。

なぜ四国に新幹線が必要なのかという大前提に、新幹線導入の主役になっている「四国の鉄道高速化連絡会」は、四国が抱える大きな課題として、全国に先駆けて人口減少と高齢化が進行する中、どうやって地域社会を維持するのか、近い将来発生が予想される南海トラフ地震など、髙まる災害リスクにどう備えるか。

つまり交流圏と交流人口の拡大によるビジネスや観光の活性化が必要であり、交通インフラの強靱化(レジリエンス)や、交通ネットワークの代替性(リダンダンシー)の確保が必要だと訴えています。

これは新幹線効果で観光客が増え、大量輸送で工業農業が新たに生まれ、災害時にも昭和20年代に整備された予讃線などの四国内鉄道網は、東日本大震災の例を見ても在来線の復旧までは長時間を要しましたが、今の技術で誕生した新幹線は49日で復旧したのを見ても、新幹線網が必要です。

昭和48年決定の全国新幹線鉄道網計画には、四国に2つの新幹線基本計画があります。しかし具体的な、新幹線整備計画がないのは今となっては四国だけです。遅きに失した感は否めませんが、「四国の鉄道高速化連絡会」では、四国四県・四国経済連合会・JR四国等を構成員として平成22年頃から議論されてきました。

その後の調査で、①新幹線の整備は、大幅な時間短縮効果等を通じて四国にさまざまなプラスの効果をもたらす。②四国の新幹線計画でもルート次第では、社会的観点から投資効率性の指標となる費用便益比(B/C)が「1」を上回る。③災害強い鉄道網が形成され、災害時の強靱なネットワーク機能を果たすことがわかり、四国における新幹線整備の妥当性が確認されました。

「四国新幹線のルート」は、先にも述べたように昭和48年に決定された「四国横断新幹線(起点岡山市・終点高知市)」と「四国新幹線(起点大阪市・終点大分市、経由地徳島市付近、高松市付近、松山市付近)」があり、東予海峡や紀淡海峡の地形調査がなされ、東予海峡調査は完了し、紀淡海峡調査は中断しています。

具体的動きを言うならば、四国横断新幹線のための一部工事は事実上終わっています。瀬戸大橋は、新幹線を走らせるための工事がほぼ終わり、レールを敷設するだけとなっています。瀬戸大橋の北に位置する岡山県鷲羽山には、新幹線のためのトンネルもすでに出来上がっています。

さらに瀬戸大橋の香川県側の多度津駅前には、新幹線のための駅舎スペースも確保されています。ここから高知までは、ほぼトンネル工事で30㎞と聞きました。用地買収がいらないとから、この部分の工事費は存外少ないのに驚きました。高速道路と同じようなルートで、新幹線も走るのです。

これまで人口30万人の高知市への延伸に疑問の声もありますが、「費用便益比(B/C)」では、先の2つのルートを寄せ集めて「1.03」と「1」を超えています。B/Cが「1」を超えるなら、社会全体にもたらされる効果が、投資する費用を上回るとされています。

四国旅客鉄道の松田清宏取締役会長の弁によると、四国にはこの2つのルートをミックスしたものが、投資対効果からも、四国という特殊な力関係からも良かろうという結論です。特に印象的な話しは、高知市までの30㎞がなければ「1」にならず、この30㎞の延伸が全体の数字を好転させています。やはり四国は一つです。

これを仮にケース③として紹介していますが、整備総延長は302㎞、概算事業費1.57兆円、経済波及効果169億円を見込んでいます。色々な計算方法があるようですが、工事費の内地元負担は10%程度だそうです。これを聞くと、言わない四国の住民が馬鹿に思えます。

日本全国50万人都市で、新幹線が通っていない都市は「松山市」だけです。42万人の高松市に新幹線がないのも、おかしいですね。北陸新幹線の金沢~敦賀間工事でも、工事費は1.16兆円です。将来的な海峡部分の整備により、山陽新幹線の代替経路の確保にも貢献します。伝えないと損だと、話を聞いて思いました。




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| 社長日記 | 06:40 AM | comments (0) | trackback (0) |

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