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シンポジウム「四国新幹線を考える」~北海道新幹線開業と四国の未来~
香川県議会地域公共交通活性化推進議員連盟(会長平木享県議)主催の、標題のシンポジウムが本日、三豊市高瀬町農村環境改善センターを会場にして、第一部基調講演と第二部7名によるパネルディスカッションの組み立てで開催されました。



この四国新幹線物語は、今月3日に四国地区不動産公正取引協議会の席上、四国旅客鉄道の松田清宏取締役会長から初めて聞いて、「目から鱗」としてその日の小欄に書いた記憶があります。松田会長の役回りを、本日は同社相談役の梅原利之氏がされていました。そうです基調講演のタイトルは、「四国に新幹線を」。

先の松田清宏会長の話しより、相談役の梅原利之氏の話しがよりハッキリ事態の体たらくを口にされていました。要するに四国新幹線を、基本計画線から整備新幹線にして欲しいという「願書」を出していなかったがために、早くて北海道新幹線の札幌開業までのこれから先15年、加えて北陸新幹線の福井から敦賀そして京都か新大阪。

少なくてもこれらのあとでないと、今から整備新幹線に採択されたとしても四国の新幹線工事は始まらないらしい。1996年6月 、梅原氏が四国旅客鉄道株式会社専務に就任されました。その時に、四国の新幹線実現を目指しての「願書」が提出されてないことに驚いたと、今日も話していました。

色々忖度するところでは、北陸新幹線も東京から長野までは長野オリンピックに合わせて開業しました。公共事業ですから当然です。しかしその後の金沢までは、17年近く時間がかかっています。それが昨年ようやく開業にこぎ着け、観光客だけでも3倍に増えています。そして次ぎに、敦賀まで延びようとしているのです。

このあたりの歴史を聞いてみると、長野県は勿論金沢延伸を応援したのですが、富山県と石川県の新幹線待望組と、大阪京都からのアクセスを持つ福井県とはどうも一線を画すところがあったようです。というのも新幹線は大賛成だが、どこを通りどこに駅がつくのかの引っ張り合いの激しい競争も熾烈だったのです。

それで都市間規模としても、まず問題のない「金沢」までとなったようです。これに比べて四国新幹線は、昭和48年の新幹線基本計画にありながら「願書」を出してなかったばかりに、これから20年先になるというのです。と言うのは、新規新幹線は、国等が90%出し地元負担が10%の公共事業なのです。

会場で配布された梅原資料によると、四国の新幹線についての(香川県民の)「誤解」と「認識不足」というQ&A方式の解説文が分かりやすかったので、ここで紹介しておきます。

誤解のその一Q1新幹線はJRが作るものだ。A1新幹線は、国と地方と既設整備新幹線の貸付料で整備されるものであり、公共負担分における地方負担の割合は1割程度になる。A1-2すでに四国四県民が支払った税金により、他地域の新幹線が整備されている。

Q2新幹線より、違うもの(道路・学校等)を作るべきだ。A2新幹線の予算枠は(年間)決められている。そのため、四国四県民が新幹線を要望しなければ、四国以外の新幹線建設に充てられる。

Q3新幹線は、無駄な公共事業だ。A3新幹線の大きな効果は、東海道新幹線をはじめとする半世紀あまりの社会実験により証明されている。A3-2新幹線が開通している地域は、全て繁栄している。

また「認識不足」についてですが
四国は新幹線を整備するに値しない地域だ。
→既に新幹線が開業している地域(山陽、東北、上越、九州、北陸、北海道)と比較しても、四国の人口集積に遜色がないばかりか、むしろ、四国の方が上回っている地域が多い。
→瀬戸大橋は、すでに国の判断により、新幹線規格で建設されている。

既に、空港と高速道路があり、不自由はしていない。
→今や新幹線は、あって当たり前の社会インフラである。他地域では、空港、新幹線、高速道路の3つの社会インフラが揃っており、地域住民は目的に応じて移動手段を選択している。
→四国には新幹線がないため、他地域と比較して、高い空港運賃を支払っている。また航空機では、基本的に東京にしか行けない。

演壇のパネラーらは口を揃えて、「四国新幹線実現」に四国四県民の「盛り上がり」が足りないと言うのですが、好奇心いっぱいの私ですら、言われるような問題は知らなかったのです。行政の怠慢もあると思いますが、ここでも先に小欄で書いたように、瀬戸大橋3本が障害となっていると思います。

「新幹線」の代わりに「瀬戸大橋」的なものを県民は考えたのでないだろうか。特にあの頃の「瀬戸大橋の奪い合い」の中で、四国新幹線で今のように四国四県民の団結はなかった。こう考えると行政の怠慢とも言えず、過去は問わずこれから前へ一致団結して「願書」を直ちに出しましょう。

特に地元負担金が1割と聞いて、ただちに「願書」を出す「盛り上がり」の手伝いとして、小欄でも度々紹介していきます。これを県民にあまねく説明したら、95%の賛成はすぐに集まると思います。

有難い地の利です。新幹線は高知までなくても良いように思ったのですが、高知まで延伸して、四国四都を結んで投資対効果率が良くなると言う結果は神からの贈り物。高知あたりのトンネル工事は、土木技術の進歩で用地買収より早いのだそうです。四国はひとつ、四国四県民の願いも一つです。

前回の四国新幹線はここから


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| 社長日記 | 08:59 AM | comments (0) | trackback (0) |

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