18日(土)から繰り広げられている29年度秋高校野球招待試合は、外気温11度と強風寒さとの戦いであったが、わが高松商(香川3位)は19日(日)10時から、レグザムスタジアムで高崎健康福祉大学高崎高等学校と戦い、なんと5X-4の9回裏サヨナラで勝ちました。先の四国大会の準決勝戦で、2-12と英明(香川1位)に大敗を喫しているだけに、勝つ見込みはありませんでした。
招待試合は、香川県高校野球のレベルアップを目的に、全国屈指の強豪校を招いて毎年6月に開催。秋の実施は今回が初で、この時季に全国レベルの野球を体験し、冬季の練習内容の充実やモチベーションアップにつなげるのが狙い。今年6月には、あの清宮君のいる早稲田実業が来ています。
早実(東京)の前、平成28年6月は大阪桐蔭(大阪)、27年には履正社(大阪)を招き、今年は積極的な走塁を武器とした「機動破壊」で知られ、今春の選抜高校野球大会で8強入りした高崎健康福祉大学高崎(群馬)を招いたのです。迎え討つ香川県チームは、秋の県大会上位4校。
寒さに震えながら、3回裏に高松商が2得点、6回表に健大が2得点、先発香川卓摩投手(1年生)が私の予想に反して力投。ところが8回表、健大に1点リードされてこのままかと思いきや、その裏高松商が2得点。あわや健大から勝利かと思った9回表、健大が1点を奪取し4-4の同点に戻された。
招待試合で第2試合もあることから、9回引き分けかと思った瞬間、2アウトから4番藤川眞嘉(まなか)が中越サヨナラ打を放ち、なんとサヨナラ勝ち。高松商は、この試合初の外野越え安打でした。まさに、絵に描いたようなサヨナラ打、4番の面目躍如。こんな試合をしたら、春の甲子園でも勝てそうだ。
健大は前日、尽誠(香川4位)とも試合をしていてこちらは何と0-14の大勝。第2試合でも、大手前(香川2位)相手に1-10でこちらもボロ勝ち。今日の第2試合でも、英明(香川1位)に2-7で健大が勝っています。その健大に対してサヨナラ勝ちした高松商、四国の選抜出場枠が明徳義塾の神宮大会優勝で3から4枠になり、四国大会ベスト4の高松商まで手が届きそうなところであります。
先に書いた通り四国大会での準決勝戦、高松商2-12英明の大敗は、全く試合になっていなくて7回コールドゲーム。出場枠が増えても、これでは高松商が仮に出場したとしても1勝するのは困難だと思っていました。しかし今日の試合を見ていて流石、長尾健司監督マジックは効くなと感心しました。試合をするのは高校生で、少しの変化で大化けするかも知れません。
健大)吉田,古屋,藤倉,伊藤-大柿に対して、高松商)香川,上原,高橋-藤川のバッテリー。得点は高松商5X-4健大ですが、ともに9安打、内健大には2本の長打と1本塁打。エラーが健大3に対して高松商0。このあたりが試合の勝敗を分けたのかな。
ところが、深刻な心配事があります。2番手上原康生投手が、ピッチャー返しのライナー球を顔面ほほに受けて、中央病院へ救急搬送されました。検査の結果、ほほ骨は折れているようですが脳には異常がなく、大事をとって、1日入院させると聞きました。良かった、今日はこれを聞いてゆっくりくつろげます。