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人生楽に稼ぎたいなら不動産屋が一番by吉川英一
何とも、真面目な不動産業者をおちょくったようなタイトルの本だが、広告を見てすぐに取り寄せて読んでみた。知らなかったが、一年前に上梓されていた。書かれていることは多少オーバーかなと思うが、著者自らが「宅建業者=不動産屋」ですから、誤りはありません。ある意味異業種参入業者だけあって、業界を斜めに見て、痛いとこをグイグイついてきます。

多くを紹介して、本が売れなくなっても迷惑を掛けます。私が買い求めた1400円の許された範囲で、少し紹介します。表紙裏に「毎日遊んでいるだけで、楽に稼げる「最強の資格」宅地建物取引士になろう」と書かれていて、その下に「はじめに」より抜粋した文章が続きます。それも、ダイヤモンド社から上梓されています。

ふるいシャッター通り商店街にある、ガラス越しにチラシをぺたぺた貼った昔ながらの不動産屋さんを見て、「いつも客なんか誰一人いないのに、何で潰れないんだろう?」と不思議に思ったことがないでしょうか。本書を読み進めていくと、実は「不動産屋ほど儲かる商売はない」ことがおわかりいただけるはずです。

同じ資格取得なら、ペーパー試験だけで比較的簡単に合格できて、開業資金もほとんどかからず、大きな手数料が楽に入る宅地建物取引士を目指すのがいいでしょう。これこそ、最も独立開業に適した資格だと思います。仕事は、片手間電話一本で100万円。医者や弁護士よりも簡単に儲かる!こんな夢のような職業があったのか!?

表紙や帯に書かれていることは、ダイヤモンド社が売らんがために入れたアイキャッチですから、誇張もありますが、読んで何とも複雑な気持ちです。もう少し辛抱して読み進むと、〇実務経験は不要!〇四択のペーパー試験だけ!〇人脈やネットワークもいらない!〇他人のふんどしで相撲をとればいい!〇しかも時計はロレックス、クルマはベンツ!と続く。罵詈雑言?、とばかり言えない内容。

第1章 街の不動産屋はなぜつぶれないのか?
第2章 弁護士よりも不動産屋が儲かるわけ
第3章 夜の街を歩けば不動産屋にあたる
第4章 宅建士はいきなり開業できる最強の資格
第5章 ネット上にときどき500万円が落ちている
第6章 空き家急増に便乗した建売住宅販売が儲かる
第7章 納税額はサラリーマン時代の25倍
第8章 不動産屋で成功するために必要なこと

これらの目次からあなた様は、どのような内容を想像されますか。確かに私が麺職人から異業種参入した36年前の時代と今は、ある意味大きく変わっています。私の開業した昭和56年は、当時の建設省が、「不動産流通機構」を考えて、媒介契約を売主と宅建業者間で結んだら、指定流通機構に物件情報の登録を義務化し始めました。

それが今では、この本に書いているように「アットホーム(私企業)」などに登録すると、「指定流通機構(公的機関)」以上に効果があると書いている。つまりIT化のおかげで、私も仕事が出来たし、昨今の開業でも仕事が出来る。逆に言えば定年がなく生涯現役だが、IT活用の可否がその結果に大きく寄与するとも書かれている。その通りだろう。

このIT化の傾向はこれからも進むと思うが、過度に進みすぎて、ネットを通じて売買が成立してしまったら、宅建業者の市場はなくなる。この本に書いてある程度のことであれば、変化について行けても、「買います、売ります」がインターネット上で完全に成立する世になれば、「遊んでいても大金が手に入る」どころか、市場が崩壊してしまう。

だから今月からスタートしているインスペクションと呼ばれる「建物目視検査」など、国土交通省が推し進める見える化政策に、われわれも面倒な仕事が増えたと言わず、積極的に取り組むべきだ。面倒なところが多いから、空中戦が成り立たない。やはり顔が見えて、ことの意味を理解し、売買契約が成立する。顧客のより一層の安全あんしんの提供に、宅建業者は腐心していかなければ存在が危うい。



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| 社長日記 | 12:09 AM | comments (0) | trackback (0) |

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