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資産税コンサル、一生道半ば
タクトコンサルティングの40年と副題がついた、本郷尚会長が今年4月に上梓した本です。本郷尚会長は、資産税コンサルタントとして名をはせている税理士で、著書やセミナーでも高名な方で不動産業界でも、少し勉強をした人なら必ず聞いたことのある名前です。その人も、しくじったり空振りの連続だったと振り返っている。

修行期間5年、横浜で開業して10年、資産税専門の税理士事務所を標榜して新橋に移転して15年、念願の東京駅前へ進出して10年、さらに丸の内に移転して5年。横浜、新橋、東京とまるで文明開化の足取りをたどるように上り詰めた成功者。

その彼が平成24年、65歳で㈱タクトコンサルティングの会長に就任し、役員会には一切出席しない、経営には口も顔も出さない。税理士法人の代表社員も辞任し、それでもタクトコンサルティングの動く広告塔として講演、執筆、本の出版を続けているが、経営には完全にノータッチだという。

私と違って、優秀な社員に社長を任せている。そして引退したら会長人脈が出来るようで、先輩会長から「会長になったら損得から離れなさい。視野を広げなさい、人の世話をしなさい、自分で動きなさい、学び続けなさい、先を見なさい」とアドバイスを受けて、それを実践しているようです。

一方、お客様とは社長時代よりもゆっくりじっくりとおつきあいできるようになった。元々仕事が好きで、現場が好きで、人間が好きですから、今の仕事が楽しくて仕方がないとまで書いている。人生100年時代、30年間は勉強の時間、次の40年間は仕事と子育ての時間、それからの30年間は、経験と資産を活かして楽しむ時間としている。

さらに驚くことに、税理士で不動産活用・相続・贈与・譲渡・交換など資産税に特化したコンサルティングを展開しているのに、節税するなとまでは言わないまでも、相続対策の新しい考え方の普及にも力を入れている。

昔は、親から子や孫へ財産を残す「縦」の相続でした。これは、田地田畑を子ども達に承継させる江戸時代からの文化が、明治にできた民法の根っことなっているからだ。しかし昨今のように、夫婦で稼いだ財産であれば、夫から妻へ、あるいは妻から夫への「横」の相続で良いと喝破している。

世の中には、相続に対する思い込みも多いようで、例えば、夫が亡くなった場合、一般的に配偶者が二分の一、その残りを子ども達で分けるものだと、皆、洗脳されている。あれは民法に書いてあるだけで、私なら迷わず女房に100%残します。子ども達は財産形成に寄与していないし、独立して生きていけるだけの教育投資をしているわけだから。

人生100年時代、急に言われても制度設計もできていない。その意味では、年金と預金と収入がないと厳しい。預金と収入が資産税、財産管理の領域。だから普通の人ほど、資産税の知識が必要なのです。昭和の時代は損益計算書でしたが、平成の時代に必要なのは貸借対照表。いくら儲かったではなくて、どのくらい資産を持っているか。

その後の30年を豊かに平穏に暮らすために、その前の70年間をどう生きていくかを考えなければならない。その武器が知識であり、財産であり、経験だ。本を読んで得た知識は借り物だが、その中の一つでも自分の中にストンと落ちて、自分の考えと融合して残ったものは語れるような気がする。

逆に自分の中にストンと落ちるところがあるから、本がよめるのです。変わり続けることです。日々学び、日々新しい情報や知識を手にする努力が必要です。10年前と同じ仕事をしていたら、どの業界でも残れません。達人らは、やはり言うことが違う。


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| 社長日記 | 07:47 AM | comments (0) | trackback (0) |

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