まつけんブログ

賃金アップを目指すのは経営者のエゴ?2020年08月26日

いささか個人的なことを書きすぎましたので、

今日から本来の主旨に戻したいと思います。



最近、ひとつ考えていることがあります。

それが表題の件。

従業員の給料が増えればみんな幸せなのか?

それを経営者が働きかけるのは果たして正しいのか?

という疑問です。



佰食屋さんが、売上を一定額に抑えて

労働条件(特に時間)を改善していることからもわかるように、

「給料を得ることは労働や人生の一部であって、すべてではない」

という考え方が現在のトレンドです。

トレンドというより、もうそうなると考えておいたほうがいい。



別な言い方をすれば、自分の生き方は自分で決める。

何を必要とし、何を不要とするかは自分で決める。

高給を目指すか、そこそこでいいかも自分で決める。

そういう時代です。



ということは、会社という集団を形成するときも

個人の価値観を殺さないことが前提になります。

たとえ経営者であろうと、

たとえ良心から思っていても、

「そこそこでいい」と考えている人に

「高給を目指せ!」とは言えない。

言ってはいけないと思うのです。



ただ、経営者が

「そこそこでいいと考えるならそれでいい」

と公言していいのか?

そこに若干の迷いというか、恐怖心があることも事実です。



これはおそらく、私たちが長い間

冬の時代を生きてきた影響だろうと思います。

寒い冬を生き延びるサバイバルをやっているうちに、

それが当たり前だと誤解するようになったのではないか?



外(世間)は寒く、食べ物は少ないから

集団で行動し、みんなリーダーの言うことを聞いて

一致団結しなければ死ぬぞ!

というサバイバルを、何千年も。



上下関係をつくり、上の人間は下の人間を指導する。

上の人間は偉大で、下の人間は愚か。

だから上の人間は下の人間を指導しなければならない。

そしてみんなで力をあわせて繁栄しよう。

(物質的に)繁栄すればみんな幸せになれる。

みんな凍えることもなく、餓死することもない。



しかし、もうそういう時代ではありません。

季節はもう冬ではない。春が来ているのです。

だからサバイバルな生き方はもう必要がない。



その証拠が、

「物質よりも自由な時間を望む」とか

「自分でいられないならフリーランスでいい」

といった価値観の台頭です。

これは一時の流行ではありません。



これからもっと暖かくなって、

防寒具を脱ぎ、家から出てくる人が増えると思います。

私たちはいま季節の変わり目を生きている。

そういうことだと思います。



春の時代の経営とはどういうものか。

いったい何が正解なのか。

私は人を管理しないとか、自由な環境をつくって

みんなを見守ったりしていますが、

まだ正解には程遠いような気がします。



・・・あ、そうか。

そもそも正解なんて存在しないんでしたな。