まつけんブログ

正規・非正規格差の解決方法2020年10月15日

契約社員が退職金を求めた裁判、

アルバイトが賞与を求めた裁判などが

最高裁判決ということもあり、注目されています。



判決には「あくまで個別の判断です」という

但し書きがあるようですが、

日本の司法は最高裁の判決に合わせるので、

総論としては当分の間このままです。



私は、この判断は妥当だと思っています。

払うと言って払っていない、ということではなく

本人は自分には払われないことを知っていたわけで、

契約上は問題ありません。



ただ、原告の気持ちもよくわかります。

同じ会社の仲間ではないか!

私もみんなと同じだけ貢献してきたのだ!

と言いたくなる気持ちは非常にわかる。

非正規の人の方が立場が弱いゆえ、

苦労して真面目に働くであろうということも

容易に想像がつきます。



正規・非正規の格差問題は、

正規側が既得権を手放さないことが原因です。

賞与や休暇、権限、退職金などを

みんなと分け合えば良いのに、

それをしない(できない)だけのこと。



あと、正規の人ってただそれだけで

偉そうにしてますからね。

自分が非正規の人より上だと思い上がっている。

そういう態度が火に油を注いでいることも

あるでしょう。



私は以前からそのことに疑問を感じていたので、

当社では正規・非正規の境界線を無くし、

待遇の決め方も同じにしました。



事業の経営者であるリーダーは自分の意思ひとつ、

リーダーとともに働くパートナーは

リーダーとの1対1の話し合いで決めています。

2人が納得していればなんでも成立。

そうしています。



私がなぜそうしているのか。

それは「平等」と「公平」の違いを重視しているからです。

「平等」とは、結果が同じであること、

「公平」とは、機会が同じであることを指します。



もし、会社を「平等」と定めたら、

全員を同じ給料、同じ労働時間、同じ休暇、同じ権限に

しなければなりません。



しかし、それぞれがしている仕事や役割には

違いがあるので、そんなことは不可能です。

一人ひとりが自由に働き方を選ぶことも

できなくなってしまいます。



そこで私は、

「自分の好きなように決めたらいいんじゃない?」

と考えたわけです。

結果を同じにするのではなく、

それを自分で選ぶ機会を等しく提供する。

それで生じた違いは差別ではなく、

本人の自由意思によるものとなります。



今回の判決にも、勤務先の会社には

正社員登用制度があったそうですから、

「公平」はある程度確保されていたと

裁判所は判断したのでしょう。

だから本件に限れば棄却でいいと思います。



しかしながら、「本件に限れば」が示す通り、

正規・非正規の問題は既得権益者をつくり

守っているという社会構造に起因しているので、

これを無くすまでは絶対に解決しません。



私は、そこに「平等」ではなく

「公平」をもって解決に臨むのが

現実的かつ時流にあったやり方だと思っています。