■カレンダー■
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
<<前月 2024年05月 次月>>
■お問い合わせは■
松野不動産電話番号:087-888-0011
■過去ログ■
社長日記過去ログ
■メニュー■
松野不動産ホームページ
■管理者■
ADMIN ID:
ADMIN PW:
■新着記事■
■カテゴリー■
■月別アーカイブ■
■リンク■
■その他■
■来訪数■
合計: 2331298
今日: 418
昨日: 2253
 

それでも日本に原発は必要か
全国の原子力発電所に適用される新規制基準が19日に正式決定され、安全審査の受付が来月8日からはじまる。原発の運転再開に道筋が開かれる一方で、福島原発の事故の反省から、より厳しい規制が導入されることになります。「再稼働原発」と「廃炉原発」の峻別もはじまるわけです。

私の住む四国にも、隣県愛媛県に、四国電力伊方原発があります。3つの原子炉がありますが、一番新しい築後18年の3号機の稼働申請がなされるものと、市井の期待と不安が飛び交っています。運転期間を原則40年とする規制も決まったので、電力会社も大慌てですか。

しかし大同小異があっても、再稼働がはじまらないと、日本の電気は足りない。昨今はメガソーラーの建設予定等が盛んに喧伝されていますが、沢山出来ているように見えたり聞こえたりしていますが、まだ原発一基にも満たない微量にとどまっています。

また一方、風力発電や埋蔵量が豊富な石炭を輸入して、それを粉末にして燃やす火力発電装置も万能発電所のように言われていますが、これとても勿論万能ではありません。確かに石炭の埋蔵量は、日本ではもうコスパーが合いませんが、オーストラリアなどでは100年分はゆうにあると聞いています。

確かに火力発電所で安定発電は出来るし、オーストラリアでは日本の花崗土を花崗岩の山から掘り出すように比較的簡単に、安価に石炭が供給されますがCO2の排出は、原発に比べたら明らかに劣ります。正常時の原子力発電は、建設当時の人々が抱いた通り、夢のようなエネルギーだったわけです。

私は地域経済へ与える影響からも、半分程度の比較的安全と検査結果が出た原発は稼働してもらいたいと考えています。比較的安全と書きましたが、絶対安全だとは考えていません。東京電力福島原発の事故を見ても、絶対安全とは言い切れません。

原発は危険なものだと覚悟して、再稼働も致し方ないと思います。いま直ちに原発をすべて廃炉にする政策は、現実的ではありません。根拠はありませんが、半数ぐらいは3年内に再稼働できないものだろうか。その位の安全性は、担保されていると信じています。

伊方原発3号機は、原則40年耐久であってもまた半分足らずの築後18年です。緊急時対策所も完成しています。炉型も、「加圧水型」です。専門的な知識はありませんが、炉心を緊急に冷やす際には、制御棒を支えている動力の電源を切って(停電したら当たり前に切れます)上から落とす仕組みだと聞いています。

旧型の「沸騰水型」は、制御棒を下から動力を使って押し上げる仕組みです。非常電源を失った場合には、制御棒は上から落とすしか制御方法はありません。また直接、核融合した水を使いません。隣の水のタンクを核融合の熱で暖めます。炉内に二つのタンクがあるわけです。だから全体が大きい。しかるに水素爆発も起きにくいとされています。

四国電力の千葉社長は、中村時広愛媛県知事の求めに応じて、原子力棟を松山市内の一等地に設置しました。原子力発電対策用の建物に、専門家を常駐させる施設と聞いていますが、であるならばなぜ伊方町に作れと言わないのか。中村時広愛媛県知事は、熱心な道州制推進論者です。

州都を松山へ設置すると言う意図は、ありありと分かります。むしろ知事としては、それがさも当然な選択でしょう。まず比較的安全だろうと言われている伊方原発の、3号機から再稼働させて、しかるべき時間をかけて安全性が担保できたら、1号2号も動くと良いですね。

今度の、これまでより一層厳しい規制基準をクリアーし、再稼働に問題がないと判断された原発は再稼働し、問題は廃炉原発です。廃炉にするにも莫大な費用と時間と人が要ります。福島原発の事故がありながら海外へ原発プラントを売りに行くのは人道上もけしからんという意見も多く聞きます。

しかし新規プラントを作りながら、廃炉にする費用の捻出をし、廃炉技術の中から新規プラントの安全性を高める更なる技術を編み出す。そんなやりとりがなかったら、廃炉だけでは余りにも先人の知恵と努力が報われないと私は思います。事故を起こし反省している日本だから、これまで以上のプラントが出来ると信じています。


| http://nobuchin.0011.co.jp/index.php?e=2344 |
| 社長日記 | 08:06 AM | comments (0) | trackback (0) |
PAGE TOP ↑