2013,07,10, Wednesday
番宣を観て、何となくチャンネルを合わせてみたのですが、思わず引き込まれてしまいました。銀行マンの世界を描いた池井戸潤氏の小説を、テレビドラマ化した前半5話連続、後半5話のドラマです。
主人公を演じる「堺雅人」さんは、困難に遭遇してもいつもマイペースでニコニコしている青年を演じたら、彼に追いつく役者さんはいないのでないかと思うほど、板についた役者さんです。時代劇が多かったイメージもありましたが、カツラもよく似合う役者さんです。私は、名前すら知らなかったのですが。 バブル末期に入行した銀行員の半沢直樹(堺雅人)は、「やられたら倍返し」と支店の融資課長として毅然とした態度で業務に精励しています。銀行間の合併劇も盛り込んで、実にリアルです。会社に融資するのではなくて、人(経営者の人物像)に融資すると言い、実際そのような3,000万円程度の融資をして老経営者を助けます。 そこに5億円の融資案件が、支店長から降りて来ます。この融資が出来たらこの支店は同行の最優秀支店となり、支店長は本店の重役間違いなしのポジションにいます。支店長は、少々(かなり)無理をしてルールを曲げても融資をしたい。それを半沢直樹(堺雅人)は反対しながらも、支店長の甘言に押し切られます。 その後融資先の粉飾決算が発覚し、予定されたように倒産をします。支店長は融資課長、半沢直樹(堺雅人)一人の責任にして、彼を閑職へ押しこんで、保身を図ります。半沢直樹(堺雅人)は、融資した会社の社長がとんずらしたことから、隠し金があると考え5億円の奪還へ奔走します。ここで次回へ続くがでました。 番組全体がリアルで、悪徳経営者をして「銀行は雨が降ったら傘を取り上げる」と言わせています。私の母もそう言っていました。しかしこのような台詞は、これまではなかったと思います。また業務ミスがあると、一方通行の出向になります。もちろん病気も、そのバンカーの人生を変えます。私もそんな男を、身近に見てきています。 原作は読んでいませんが、私はむしろ堺雅人氏の演じる半沢直樹という銀行マンを通じて、この番組を楽しみたいと思います。原作脚本も良く出来ていますが、堺雅人氏の演技、上戸彩さんの妻役、北大路欣也さんや香川照之さんの役どころも楽しみです。 銀行の本音、銀行の裏側を暴露する、そうそう地検特捜部も登場します。「何だったらシャッター閉めましょうか」の恫喝は、本当にあるのかどうか確かめる術もありませんが、よく言われていることです。特捜も誕生の歴史的背景を見ていると、こんなに偉そうなことが言えるのかと、庶民の本音がつい出てきます。 本日とある銀行の支店長が、来店されました。社内を含めて行くところでこの番組のことを聞くと、かなりの人が観ていました。ところが支店長さん、観ていないというのでず。日曜日の21時ですから、テレビを観ない人もいると思います。偶然でしょうが、当事者たちは、無意識的に観たくないのでしょうかね。 |