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負の連鎖近所で実際に起こっていること
山口県周南市の連続殺人放火事件で、住民の一人が逮捕されたことが伝わっています。今は一人殺害の容疑ですが、5人の殺害を逮捕された容疑者は認めている。テレビで見ると現場付近は、まさに「限界集落」のように見えます。高齢者の集団で、そんなに仲が悪い部落にはみえないところです。

容疑者は町おこしなどをめぐってもトラブルになっていて、約2年半前には容疑者が、「悪口を言われて孤立している」と地元周南署に相談していると聞く。直接的には水田管理で口論となったと言われていますが、怒りのマグマは、随分前から徐々に発生蓄積していたと思われます。

これと同じだとは言い切れませんが、相続案件でよく似た事象が散見されます。相続分割ですが、私の常識では取り分の多少で解決がつかないという案件が多くて、これは中に入って相談を受けても何とか解決に至ってきました。ところが直近の案件は、自分の取り分もさりとて、「捨て置いて」というものです。

父親の相続財産を、そのまま放置するというのです。たった1人の無関心が、他の相続人の思惑に重大な異変をもたらします。全く聞く耳を持ちません。配偶者の1/2取得や、みなし相続財産の保険金の特別控除もあくまでも10ヶ月以内に申告をして、現金納付をするから認められるメリットで、放っておいたら優遇はなくなります。

もっとも現在の基礎控除、5,000万円+1,000万円×3人=8,000万円内で、相続財産が納まるのなら捨て置いて申告の必要もありません。これを先ほどの無関心派相続人の1人が主張します。私が横目で見ても、8,000万円ではおさまらないと心配します。

もちろん私の心配など余計なことですが、○○家の財産を次ぎに継承するという気構えがその無関心派にはありません。困ったことです。人間は決して1人で生活することは出来ません。無関心派も、自分の都合だけで世の中の互助の恩恵を受けているのに、自分の権利と義務を果たさない。

もう一つの相続案件も、無関心が解決を長引かせています。そもそも人間にはその肉体を守るために「欲」があります。お釈迦様の解く「持戒」のうちの六大煩悩です。これが巨大化したら強欲となりバランスを崩すことになりますが、逆にこれが全くないのも困ったことです。

宇宙の力も、人間の生々発展にプラスになるように働いています。先の相続無関心派に共通する現状は、40歳超えても結婚をしていない、それでいて実家に寄生している男女です。結婚をして、家庭を持ち、子供を育てて孫を見、静かに死んでいくという当たり前が、近所でも大きく崩れています。

私も自分の子、従業員とその家族、親戚の子らには「こら!」と叱っていましたが、これまで生きてもう刺されても、子育ても終わりそんなに影響がなくなった今、目につく問題にははっきり言わないといけないのかなと思い始めています。

相続は財産を持つ人の悩みですからまだ放置していても良いかもしれませんが、年老いた両親の放置、無縁仏から、墓地の冥加金を払わない人、自分には関係ないと考えていましたが、これらの存在も問題です。

日本国全体の収支バランスも、大きく崩れています。家庭にたとえるなら、年間900万円を使って生活をしています。その内の収入は400万円で、500万円は毎年の借金で賄っています。これは日本国という大きな所帯だから可能だと言いますが、こんなのは長く続きません。

この900万円の使い道に、「社会福祉費」があります。ある意味ばらまきと言ったって、そう大きく間違いではありません。政治家は選挙で大勢から支持されて当選します。ばらまきに近い「社会福祉費」を削減するとは言えない背景も散見されます。

しかし家長ははっきりと、「収入が減ったからまず小遣いを減らす。全員今の半分」と宣言して実践しても、家族はその意図が分かっていたら従うと思います。次に主食費以外の食費、つまり間食費や外食費などの削減、はたまたお中元からお歳暮、お父さんのゴルフや釣りなどの趣味にかけていたお金など削減の対象になります。

わが家の会計に例えると、実に実感が湧きます。身近だからです。そして自分の痛みとして、辛いけど借金を重ねて行くのは耐えられない。そうであるならば、400万円の収入の枠に収めるように努力をし、400万円を500万円に拡大する方法を考えます。周りでの奇異な現象は、決して人ごとではありません。


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| 社長日記 | 09:27 AM | comments (0) | trackback (0) |
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