2013,08,02, Friday
そんなことがあるわけ無いと、誰しも思っていることでしょう。しかし原油の先物商品価格は、明らかに第三者の思惑で、意図的につり上げられているとある人は言います。ポイントは、イラン原油が世界に出回るかどうか。当然今、イラン原油は市場に出回っていません。
イランは平たく言えば、今は世界のお仕置きを受けて、原油の輸出が出来ません。核開発をしているからけしからんと、世界はイランを責め立てています。しかしイランの核開発はないと結論づけられたら、イランの原油が市場に出回り、原油価格が暴落します。あり得ない話しでも、ないと思います。 つまりイラン原油が市場に出回ると、ある人は断言するのです。私も覚えています。1973(昭和48)年に第一次石油ショックが、78年(昭和53)に第二次石油ショックが起こりました。最初はパニックになって、トイレットペーパーの買い占めが起こりました。 しかし経済的に本当に困窮したのは、第二次石油ショックの78年でした。日本だけでなくアメリカも、もちろんヨーロッパも苦しみました。それを救ったのがイランの原油でした。そして今度もまたイランの原油が世界を救うという仮設です。原油生産世界第3位のイランの原油が世に出れば、原油は余ります。 日本でも、東日本大震災後火力発電量が増えて燃料高、そして電気料金の値上がりへとつながっています。地元四国電力も、9月から値上げが予定されています。値上げ幅については紆余曲折があったようですが、伊方原発の再稼働と裏腹に、思惑と経営が三つどもえです。 しかし原油が値下がりしたら、電気料金の値上げどころか原発の再稼働もあり得ません。しかし暴落した原油がもたらす発電で、足らない電力は補えますが、余ったらどうなりますか。工場が中国などに出払っている日本国内で、産業用の電力が余ることになります。 原発稼働が議論されていますが、仮に原油の暴落があれば、安全性が問われる原発はいらなくなります。コストが安いから、イニシャルが高くても原子力発電所は成り立っていました。すべてが原油の安定供給にかかっていると言っても過言ではありません。 |