2013,09,02, Monday
日本一小さな香川県の平成25年度の予算総額は、4274億余円、「暮らしの安心、明日の成長をめざして」、3つのポイントを挙げています。1.緊急課題への徹底した取組み2.暮らしの安全・安心の確保3.明日の成長への軸の創造の3本の柱です。
昨対(前年度比)では、マイナス1.6%70億円の減額予算となっています。拡大が収斂した昨今の国県市予算は、当然マイナスであるべきで、その中でもメリハリのきいた予算でなければなりません。夕張市の破綻後に、国内では夕張に続く市町村は出ていませんが、あの自動車王国アメリカ「デトロイト市」でも破綻しています。 1.緊急課題への徹底した取組みとして、①交通死亡事故抑止総合対策②糖尿病癌予防③児童生徒間のいじめ等に手厚い予算がつけられています。特に交通死亡事故2年連続ワースト1からの脱却に、9億超の予算がついています。 予防にあっては、糖尿病予防対策(これまたワースト上位からの脱出)、癌対策にあわせて6.9億円の予算が付いていますが、これは大賛成です。予防や検診に積極的になれば早期治療にも結びつきます。高度高額検診も、保険適用になればこれは有難い。加えて児童問題解決に、1億6千万円です。 2.暮らしの安全・安心の確保では、民間住宅耐震対策支援事業、私立学校耐震化促進事業、津波・高潮対策事業、ため池緊急防災対策事業と続きます。香川県は、幸いなことに災害の少ないところです。このために、道路舗装率が全国1高いそうです。逆にこれによって、交通死亡事故にもつながっている?とも言われています。 3.明日の成長への軸の創造です。希少糖関連プロジェクト事業、オリーブの生産拡大、販売競争力強化などと並んで、航空ネットワークの充実強化と誘客促進にも意を注いでいます。台北便や数日前の小欄に書いた航空ネットワークには5億円弱の巨費をつぎ込んでいます。これは呼び水として、大いに効果が期待できます。 そして瀬戸大橋開通25周年記念事業関連と瀬戸内国際芸術祭2013ですが、2.6億円です。前者は1.6億円もかけて瀬戸大橋記念館をリニューアルするようですが、あんな誰も行かないような所にある記念館にテコ入れするのは如何なものか。後者は、大いに結構です。9600万円で本当に賄えるのかと心配すらします。 最終的には、国税と地方税の割合を変えていくしか国・地方公共団体の破綻防止策はないと思います。国税を減らし、地方税を増やします。その代わり地方交付税はなくします。そして県民が細かく金の出入りを監視することです。自分の金となると興味が湧きます。国民一人一人が敏感になります。もっとも税金を払っている人だけの話ですが。 |