今日は宅建業の資格であります、宅地建物取引主任者の資格更新のための法定講習会でした。先の建築士講習と同じように、義務講習ですから遅刻早退中抜けも許されません。「またの機会にどうぞ」と言われて、講習済の印が貰えません。この法定講習を、私も5~6回ほど受けた計算になりますが、近年は、5年の有効期間になりました。
過去にあっては、今と同じように宅建協会事務局と協会役員が手分けして実施していましたが、少しだけ甘えて、昨今は事務局だけで取り組んでいます。受講会場も最近はここ県民ホール(アルアァあなぶきホール)で固定されて、事務局のスキルも高くなり、今では事務局職員におんぶにだっこ状態です。
それでもどうにか体面を保つために、管掌の業務運営委員会から松原典士委員長が開会挨拶に駆けつけています。正直な話し、過去のように委員さんに大勢参集してもらっても、仕事がないのです。先に解説したように、途中で逃げる人もいなくなって、監視役もいらなくなりました。
ところで私が過去の小欄に、「宅地建物取引主任者」資格は準国家資格と書きましたが、これは都道府県知事の資格なのです。過去には都道府県が自ら試験をしていた頃もあると聞いていますが、直近の30年ぐらいは、都道府県知事が「一般財団法人不動産適正取引推進機構」へ宅地建物取引主任者資格試験を委託し、一般財団法人不動産適正取引推進機構から、47都道府県の実施団体に再委託がなされています。よって準国家資格と言ったわけです。
香川県にあっては、一般財団法人不動産適正取引推進機構から、公益社団法人香川県宅地建物取引業協会が受託しています。宅地建物取引主任者資格試験は以上のような流れですが、標題の講習会は、都道府県知事から同じように、公益社団法人香川県宅地建物取引業協会が受託しています。
要するに、宅地建物取引主任者に関する資格試験(1回)と法定講習(5年に1度)は共に公益事業として、公益社団法人香川県宅地建物取引業協会が実施しています。しかし昨今は競争も激しく、民営化の波も付近まで来ています。だからよけいな緊張もします。両方共に、無事終わって当然の行事ですから。
今日の会場にも、200人程度の人が集まっていたと思います。香川県では一箇所で2ヶ月に一度程度の実施ですが、期間満了と実施日が合わない宅地建物取引主任者は、例えば愛媛県内で実施している法定講習や、大阪などへ出向くことになります。大阪は、毎週程度の頻度で開催しています。数が多いから。
本日5時間講習が終わり、最後に新しい宅地建物取引主任者証を既存の物と交換するのですが、後ろから「これが最後か」という声も聞かれ、大いに笑いを誘っていました。流石に5時間の講習を終えると、ホッとして軽口も口をついて出てきます。
最後にカリキュラムを紹介しますが、①個人情報の保護と人権の尊重について・講師香川県土木部住宅課主事植野智大氏②都市計画建築基準法・講師㈱香川県建築住宅センター平井清嗣先生③紛争事例と関係法令・講師弁護士山崎壮太郎先生④実務上の留意点と宅地建物取引業・講師不動産鑑定士松岡良幸先生⑤不動産に関する税務・講師税理士高見政己先生でした。