2013,09,26, Thursday
プロ野球楽天が、西武球場での西武戦に逆転勝ちして、悲願のパリーグ優勝を果たしました。苦節9年、優勝請負人星野仙一監督就任の3年目です。地元東北が、東日本大震災で落ち込む中での優勝は、東北のみならず日本中に「希望」をもたらすものです。私は楽天ファンではありませんが、プロ野球ファンです。楽天の優勝に、こころからおめでとうと言いたい。
何と言っても今年の楽天の話題は、「田中将大投手マー君神の子」です。当時の野村克也監督が、田中投手につけた形容詞ですが、その野村さんでも今年の彼の活躍は予想できなかったのではないだろうか。無傷の22連勝は、楽天優勝の象徴でもあり、原因でもあろう。 田中将大投手の活躍は、新人の則本昂大投手の14勝につながり、バッターの銀次やジョーンズ、マギーの元大リーガーの力を一つの方向にまとめた。7月上旬に首位に立ち、落ちることなく首位を独走したことも特筆に値する。実力と言うより、勢いに乗ったと言うべきだと私は思います。この善循環を廻したのは、やはり星野仙一監督でしょう。 星野仙一監督就任は、前ブラウン監督の最下位を受けての就任でした。楽天も50年ぶりに新規参入したチームで、もともと選手力は弱い。それを3年でリーグ優勝に導いたのは、「星野マジック」と言われる選手への激励の仕方にあるのかもしれないと思います。 星野仙一監督は、これまで中日と阪神で優勝しています。言うならば野球環境の整ったところでの優勝だと思います。しかし東北楽天の監督は、その遠征距離といい、岡山の暖かいところに育った環境とは激変の地での仕事だったと思います。「燃える男」「闘将」が東北の地に火をつけました。 3球団で優勝したのは三原脩(巨人・西鉄・大洋)、西本幸雄(大毎・阪急・近鉄)氏に続いて3人目という希有な存在。セパ両リーグを股にかけて優勝したのは、王貞治(巨人・ダイエー)、野村克也(南海・ヤクルト)らに続き6人目の監督のようです。 これまで何人かの名将がいましたが、星野仙一監督もその一人として後生に語り継がれる存在になりました。結果はこのような華々しいものになりましたが、本人とてもやってみなければ分からないところはあったと思います。何よりも逃げず諦めず、果敢に挑戦した星野仙一監督の考え方に勝因があると私は思います。 |