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農業のビッグバン”燃える闘魂”による震災からの新興
盛和塾塾長例会オプショナルツアーに、まだ空きがあると聞いて参加しました。「みちさき野菜工場見学ツアー」と題した、塾生企業の㈱みちさきを見学するものです。東日本大震災による仙台市における津波被害農地は、約1,800ヘクタールにものぼります。

指定地域内における農業や農産物を活用した事業に、国税や地方税の一部に控除や優遇措置がとられています。既に2011年12月に立ち上げていた「仙台東部地域6次産業化研究会」から特区制度を活用し「みちさき」が誕生しました。復興+新事業=「新興」と位置づけがされています。

日本農業は、震災以前からすでに衰退局面に入っていました。約250万人の農業人口のうち、5年間で70万人が引退しました。「野菜」という、施設型農業の限界です。不安定な収穫、野菜価格の不安定要素、これではどうしても儲からない。

一方「コメ」は、土地利用型農業ですが、これも限界を迎えています。コメ農家の平均年齢は70歳を超えています。ピークには1200万トンあった消費も、ついに800万トンを切る状況に、さらにこれからの少子化で、消費は落ち込みます。

これらの脱皮には、①最新鋭の「施設型農業」の確立と②「土地利用型農業」の新しい枠組みを作る必要に迫られていました。そんな時に、3・11東日本大震災がおこったのです。この付近「蒲生」も500ヘクタールが被害に遭いましたが、ここだけは仙台市内の汚水処理場があって、その建物が4メートルの津波を2つに割って、この土が残りました。

塾生の針生信夫氏は、平成15年に㈱舞台ファームを設立されました。野菜の生産販売や加工販売をしています。セブンイレブンの店頭のサラダは、ここの商品です。農協も市場も通さず、ダイレクト販売です。値決めは経営。私も2パック頂きましたが、これがなかなかお腹に貯まる。おにぎりもここのコメを、昨日精米して今日おにぎりにしてくれていました。

㈱みちさきは、2011年4月菊地守さんが、サイゼリア仙台養液栽培トマトハウス研修に参加してから、2012年7月に起業しました。針生信夫氏が会長、菊地守さんが社長です。二人して、農業界のビューティーペアーと勝手に言っていました。190センチを超える二人です。農業工場の若きマネージャーといったタイプで語りも熱い。

震災復興プロジェクトとして、㈱みちさきは日本の農業の未来を描くべく、最新鋭の養液栽培野菜工場を建設しました。とは言いながら、安倍第二次内閣が標榜する「強い農業」をつくるための「農と食のフロンティア推進特区」を使っての、更に言うなら、不幸な東日本大震災をも転機に使った、前代未聞の農業工場です。

みちさきの養液栽培工場は、2.8haもの規模を有し、これまでにない大規模な養液栽培を実現しました。新たに建設された大規模な養液栽培施では、イチゴ、トマト、ほうれん草、葉もの類など、多品目にわたり生産されます。ほうれん草は生が一番栄養価も良いのだそうです。切って洗ってそのまま食べられる。

植物工場は、それぞれの生産品目に最適化されるよう設計され、コスト削減の為に、当社独自の養液栽培施設をつくりあげました。また、IT技術を用いた集中管理により、育成状況はリアルタイムで管理され、生産物は最適条件で育成されます。水耕栽培ですが、台が動くのです。人が入る作業スペースがいらないのです。

みちさきは、仙台蒲生に新たに建設された養液栽培施設を、これからの農業を切り開くためのオープンイノベーション拠点とし、50年先の農業のカタチを見据えた、新たな農業のあり方を創出いたします。二人はここで完成させたやり方を広く伝えると言い切っています。

みちさきの植物工場にはオランダ製のフェンロー型ハウスと韓国製の連棟型ハウスが使用され、栽培設備は、栽培品目に合わせて、堪液養液栽培(DFT)、薄膜養液栽培(NFT)、固形培地養液栽培(Rockwool)のそれぞれの手法が用いられています。総工費は13億円、その72%が国費です。

稲盛和夫塾長は、1次産業2次産業3次産業の融合型(6次産業という1×2×3=6)をやって利益を取るといいながら、それぞれが儲からないのは言い訳に過ぎないと一喝です。それぞれが利益を出して、総合的にまた儲けるようでなければいけない。そこのところだけ手直しをしたら、もう言うこと無しと絶賛でした。

私もかねてから農業の工業化を考えていました。工業化できれば、農協もいりません。3日の賞味期限が5日になれば、海外への輸出も夢ではなくなります。日本の安全安心な農産物が、世界ブランドとして名をはせる日が来るかもしれない。







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| 社長日記 | 09:01 AM | comments (0) | trackback (0) |
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