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心配していた天満屋髙松店の閉店
高知から高松へ帰ってきて、四国新聞の一面を見てビックリしました。昨日高知で、ドリームの小野兼資社長と噂していたところでした。「天満屋の閉店の噂を聞いていないか」と互いに疑心暗鬼です。天満屋広島店も、昨年3月に閉店したと聞いています。天満屋グループ全体でも売上げを落とし、本店(岡山市)近くに大型店が出店するという噂もあります。

まずバブル崩壊後数年を経た97年4月に「コトデン瓦町ビル」が完成し、「コトデンそごう」がオープンしました。この頃、まだ建設土木業界は元気でした。北の「三越髙松店」に対して、南の「そごう髙松店」として期待を集めましたが、僅か4年足らずで「コトデンそごう」が民事再生法適用を申請し、「コトデンそごう」は閉店しました。この頃、前高松栗林LCメンバーであった三栖祥児さんが、テレビによく出ていました。ご苦労されたと思います。

しかし僅か5ヶ月で、「高松天満屋(売り場面積2万8千㎡)」がオープンしてくれました。多くの市民が、救われたのではないでしょうか。そして3ヶ月後、今度は「琴平電気鉄道㈱」本体が、民事再生法適用申請をしてここでも「まさか」と思いました。そして再建を託されたのが、香川日産社長の真鍋健彦氏でした。高商紫雲会真鍋康彦会長の、実兄です。

真鍋健彦さんが指揮を執り、コトデンは変わりました。駅員が挨拶をするようになって驚き、あれから12年経過した今は、車掌から電車の運転手まで女性が誕生しています。大きな事故もなく、鉄道部門は単年度黒字化に成功しました。ホテル部門は閉鎖し、今の課題は、天満屋が14年3月末に閉店した後のテナント募集です。

鉄道自体は、都会で使われていた(失礼ながら)廃棄寸前の車両を買取、丹念に修理して使っています。「日本最古」などと、レトロであることを逆手にとっています。私も陽が落ちる頃になると、電車に乗って浮かれ町へでかけます。コトデンを週3回ぐらい使います。真鍋健彦会長の、ファンでもあります。

吉報もあります。同じ朝刊に、琴電陶(すえ)-滝宮間の新駅「綾川駅」が12月15日開業との記事もあります。総事業費は5億1千万円、琴電等が駅舎を、アクセス道路を綾川市がというふうに棲み分けを図りながら完成するようです。ここにはイオンモール綾川があります。ますます郊外店への送客が、進むようです。皮肉な現象です。

そもそもデパートという箱物売り場が、集客マシンではなくなっています。弊社三条店も、「ゆめタウン髙松店(98年オープン)」の至近にあります。郵便局・銀行や食事に立ち寄りますが、大勢のお客様を集めています。加えてコンビニ最大手「セブンイレブン」が、今年になって1号店からもう3桁に届く勢いで大挙して出店攻勢を掛けてきています。デパートの次の主役は、コンビニ業界だとも言われています。

問題は、天満屋の次のテナント募集です。四国初出店の生活雑貨専門店「ロフト」などの、われわれ世代でも立ち寄る売り場も01年9月に新設されていましたが、如何せん商品アイテムが少なかったように感じました。「注文しますか」と言われても、注文して買うような時代ではありません。

私が上京した折、時間調整で立ち寄るところの1つに、「東急ハンズ」があります。ここの品揃えと、店員さんのアドバイスには驚き、知らず知らずのうちに袋が大きくなったこともしばしばありました。また「ビックカメラ」も、岡山へは出店していますが、こちらも社員教育はよく出来ていると思います。

いずれにしても、テナントが1日でも早く決まらないと、瓦町周辺の商店街復活の夢も消えるし、中心市街地に人を集める多核連携型コンパクトエコシティー構想の高松市も、香川県も崩壊しかねない状況にまで追い込まれると心配します。

合わせて町を潰すと心配されているのが、企業城下町工場の閉鎖です。雇用だけで言えば、天満屋髙松店は正社員52名、契約社員102名と関係企業ですが、山形県鶴岡市の「ルネサスエレクトロニクス」は、従業員900名、派遣労働者等を入れると1400名という規模です。

香川県下でも、坂出市のコスモ石油坂出工場の閉鎖が通告されています。香川県下は企業城下町といわれるほどの大企業がありませんが、販売用店舗の淘汰は今後も続くと思われます。

そもそも香川県下では、販売量に対する店舗床面積が少なかったのです。理由は、「セシール」「シムリ」などの通信販売企業の活躍にありました。そのために、全国からの大店舗攻勢が来ました。大店舗法の規制緩和も影響しています。

夜9時までの営業とか、休日10日とか地元商工会との話し合いが必要でしたが、今は24時間営業の「ハローズ」も福山市から来ています。自分たちの仕事も他人事ではありません。よくよく考えて行動しないと、明日は我が身のことです。



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| 社長日記 | 08:46 AM | comments (0) | trackback (0) |
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