2013,10,25, Friday
盛和塾香川も、いろいろな経営の勉強をしています。先週は四国合同宿泊例会を高知で開催しました。その席での3人の報告には、胸を打たれるものがありました。老若男女を問わず、経営者は苦しんでいます。そして段々強く逞しくなり、素晴らしい経営成績をたたき出しています。
本日は木曜会と称して、過去の稲盛和夫塾長講話の記録DVDをみて、勉強をする会です。当番世話人が進行をして、代表世話人が各自の感想を聞き、厳しい突っ込みをします。事前に、例えば24日であれば平成11年7月号機関誌30に掲載されている、「京セラフィロソフィーの神髄をひもとく」であると告知メールが届きます。 人生の目的は、心の純化、浄化にあると本質から入り、心清らかなれば人生の道は平らで安らかなものになると続きます。その美しい心は、宇宙の意志と調和をし、ほっといても良い方向へ向かうのです。 もともとこの宇宙は、一握りの素粒子から始まったそうです。成長発展(ビッグバン)を繰りかえし、宇宙は意志を持つまで生成発展を繰り返しています。なおかつ今も、結合を繰り返していると言うのです。 次が、愛と誠と調和の心を考え方行動のベースとする。私は誠寬(のぶひろ)という名を両親から頂き、大変光栄に思っていますが、自分の「誠」が入ったこのフレーズは実に恥ずかしいのですが、忘れることはありません。出来るだけ口に出して照れずに言うようにしています。 人を成功に導くものは、愛と誠と調和という言葉であらわされる心です。こうした心は、私たち人間がもともと魂のレベルで持っているもので、「愛」とは他人の喜びを自分の喜びとする心であり、「誠」とは世のため人のためになることを思う心、そして「調和」とは自分だけでなくまわりの人々みんなが常に幸せに生きることを願う心です。 愛と誠と調和、この三つは、私たちが本来持ってといる根源的なものであり、問い詰めていくと「魂」という霊性を帯びたものがあるのではないかと思います。 そしてきれいな心で願望を描くのですが、仏陀は「心に描いたとおりになる」と仰っています。心に思ったことは全部現実として現れるのです。しかしこれほど証明しにくいものはありません。少しぐらいきれいな心で願ったからといって会社がうまくいくはずがない、誰もがそう思うことでしょう。 実際には、なかなか思うとおりにはうまくいかないし、むしろ悪い心がけを持った経営者の会社の方がうまくいっているというケースさえ、皆さんはよく目にされていることと思います。 もし、善には善、悪には悪と一対一の対応で結果が現れるなら、悪などはびこらないはずなのですが、そこは曖昧模糊としていて、まじめにやっていても人生や経営は良くならないし、逆に相当の悪でも成功する人間がいるように見える。 そのために、「世の中はおかしい。不公平だ」となってしまって、私が言うような真面目な生き方を誰もしようとは思わないのです。しかし、因果応報というように、実際に人生や経営は、心に思ったことと寸分違わず現れてきます。ただ、スパンが長いわけです。大体30年くらいのスパンで見ると帳尻が合うはずです。 それでも、結果が現れない場合もあることでしょう。稲盛和夫塾長はイギリスロンドンの降霊会の例を引いて、説明します。そこにはいつも「シルバー・バーチ」というインディアンの霊魂が出てきて話していたらしく、その話をまとめた本が「「シルバー・バーチの霊訓」というタイトルで10巻ほど出版されています。 「シルバー・バーチ」というインディアンの霊魂は、「因果応報」について次のような主旨のことを言っているのです。「現世で生きている時に思ったこと、考えたこと、行ったことは、良いものは良いように悪いものは悪いように結果として出てくるということを、皆さんは信じていないでしょう。 それは、余りにも結果が出てくるまでのスパンが長いためです。しかし、私がいる「あの世」までも含めた長いスパンで見ると、まったく寸分の狂いもないくらい、相応の結果が出ています。 つまり、肉体を持って生きている現世だけで考えるのではなく、あの世まで通算してみれば、ものの見事に、因果応報は成立しているというのです。 加えて、自分の会社をよくするためには、まず誰にもまけないくらい努力をしなければならない、そのことが分かっていないのです。まずは、この誰にも負けないくらい努力をするということが必要です。私もこのことは肝に銘じています。 |