2014,01,04, Saturday
【リオデジャネイロ=共同】南米エクアドル最大の都市グアヤキルで、新婚旅行中の日本人夫妻が昨年12月28日夜、8人組とみられるグループに銃で撃たれ、夫が死亡、妻も重傷を負った。在エクアドル日本大使館が3日、明らかにした。妻は入院中で意識があり、命に別条はないという。
地元メディアによると、犯行グループは市内北部のホテルからタクシーに乗った夫妻の後を車でつけて襲撃。夫妻は路上に倒れているところを発見された。防犯カメラの映像などから犯行グループはタクシー2台に分乗して逃げたとみられる。内務省は最大10万ドル(約1050万円)の懸賞金をかけ、情報提供を呼び掛けている。 中南米では、旅行者らを一時的に拉致して現金自動預け払い機(ATM)などで現金を引き出させ、すぐに逃走する犯行が多く、その手口から「特急誘拐」と呼ばれている。地元メディアによると、今回も類似の犯行だった可能性がある。特急誘拐の場合、短時間の犯行のため、捜査は難航することが多い。(日経電子版1/4より) 何とも悲しい事件です。悲しいというのは二つの見方からです。一つは不慮の事故に遭遇したこと。もう一つは、防げた事故なのにどうしてそんな危険を冒してまで危険なところへ新婚旅行で行くのか。少しブームというか、新婚さんは幸せ惚けしているのか、それとも図に乗っているのか。新婚先で配偶者を失うなんて、悲しいですね。 これに似た現象を、私も昨年垣間見ました。盛和塾ブラジルの開塾式へ行くために、成田空港からドバイ空港へ飛びました。その飛行機の私の席近くに、日本人の新婚さんがいました。私たち塾生はここからブラジル行きへ乗り継ぎますが、彼女らは何とアフリカのサハリパークへ行くというのです。 それも彼女の発案だと言うから、私は2度驚きました。確かに年の頃は30歳代後半のように見えましたが、若くないからアフリカへ行くというのですか。ハワイやグァムの初心者コースは、われわれ大人(夫婦)は、そんなのあり得ないと言わんばかりの傾向です。 話しをエクアドルの新婚さんに戻しますが、何も命をかけて貴重な体験をするにしても、死んでしまえば本末転倒です。勿論死を賭けた夕食後のタクシードライブではなかったと思いますが、夜の11時頃の事件と聞けば、よせば良いのにとつい思ってしまいます。日本で深夜、タクシーに乗るのとは訳が違うのです。 別の報道では、タクシードライバーの行方が分からないとも言われています。ドライバーがグルで、日本人と見て仲間を呼び寄せたのかとも思います。新婚さんは見るからに、組みやすい。狙われたとしか思えないのです。私はソウルでもタクシーに乗るのは怖いです。まだ地下鉄なら、何とかなる気がします。 外国では何が起こるか分からないという経験を私は何度かしましたが、その一つ、ロシアでは四つ星ホテルでも、鞄から現金が抜き取られるのです。部屋の中でも鞄に施錠が必要です。私たち夫婦は不覚にも、鞄の施錠を怠ったのです。まさかホテル内の自室に置いてある鞄から、抜き取られるのです。 もちろん発覚すれば犯罪者、失職もしますが、一か八かの勝負をするだけの価値のある日本円なのです。日本のホテルでは、失礼ながら3千円のホテルでも盗難はもちろん、忘れ物までも出てきます。暮らし向きだけが、その差をあらわにするとは思いません。日本人は、ベッドメーキングも報酬+矜持があります。 難しいことは申しません。まだ伴侶のこともよく分からない新婚さんは、僅か1週間程度ならハワイでもグァムでも、有馬温泉でも良いのではないですか。また東京都内の五つ星ホテルに宿泊して、昼間ははとバス観光、夜は東京スカイツリーなどの新婚旅行も良いではないですか。そうそう東京デズニーシーも、オプションでどうぞ。悲しむのは、決して自分たちだけではないのです。 |