こちらも恒例の年始行事の一つ、(公社)香川県宅地建物取引業協会正副会長の、関係先への年始挨拶です。年間行事の中で、1番疲れるのが5月の通常総会で、2番目に疲れるのがこの年始回りです。最近は随分省力化されて、相手がいない場合は名刺を置くだけの場合もあります。
私も役員の最下位、「室長」になってからこの挨拶回りに同行しています。一番盛んだったのは、故植本義明会長の10年間でした。今の1.5倍の訪問先で、最長所要時間は、朝の10時前から午後の5時過ぎと言うこともありました。途中で昼食時間1時間は頂けますが、それでも駆け足で行ったイメージは、今でも鮮明に残っています。
私も若い頃には、「無駄な慣習」と内心笑っていましたが、今ではとても大切な日本の正月伝統行事だと感謝しています。年末は、ほとんど挨拶回りは出来ません。それでも年始は、「新年明けましておめでとうございます。」と言って出向けば、「帰れ」という日本人はいません。
(公社)香川県宅地建物取引業協会では、高松税務署や国土交通省四国地方整備局建政部、香川県、高松市、加えて関連団体へ挨拶回りをします。香川県警へ行くと、別に悪いことをしている覚えはありませんが、何となく腰が落ち着きません。故植本義明会長の御代には、香川県警本部長の部屋へも押しかけていました。
大人になると、これまで先輩が綿々と続けてくれていたことに頭が上がりません。今日の結果は過去の行い、明日は今日からの行いの結果です。香川県もいろいろ行きましたが、農水部が一番面白いですね。香川県産の「さぬきうどん」をはじめ、「伊吹島のいりこ」、「タイラギ」のチラシがあります。
タイラギは、「瀬戸内の白い宝物」と言われている二枚貝です。写真のように、大きいものは40センチにもなります。タイラギは水質の良い水深10~30㍍の海底の砂泥地に、とがった方を下にして突き刺さるように埋まっているため、漁は容易ではありません。
こんな日頃知らない情報も、各課を訪れてはじめて分かることです。やはり何でも現場ですね。現場にはおもしろい発見が埋まっています。そうそうタイラギは、タイラバではありません。タイラバは、鯛を釣る仕掛けです。タイラギは、貝です。誤解のないように。
香川県の昨年は、高松空港への格安航空会社LCCの就航など、ハード面の飛躍が脚光を浴びるところですが、特産品の「オリーブハマチ」とか「伊吹島のいりこ」とか、「讃岐コーチン」いろいろ「うどん」以外の食材を揃えて、来高客を待ち構えています。