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ある太陽光発電の実態状況
私も借金コンクリート造賃貸マンションを、一棟だけ所有しています。もっぱら大家業の体験をしている一人ですが、1年前にその屋根に太陽光発電装置(11KW)をつけてみました。太陽光発電装置といっても、いろいろなところから奨められて困っていましたが、結局信用できそうな知り合いのところでやってもらいました。

そして本日確定申告の資料として、1年分のまとめをしてみました。愕然としました。収支トントンで、利益がほとんど出ていないのです。太陽光発ですから、そう大きく儲かるとは考えていませんでしたが、飲料缶の自動販売機1台分年間10万円程度は、稼いでくれるのかなと勝手に思い込んでいました。

慌てて設計時の、収支予想プランを引っ張り出してきました。見ると予想収入(四国電力が買い取る金額)より実態が良いのです。予想がアンダーにぶれたのは、10月11月12月の雨の多かった3ヶ月だけで、1月が途中からだったのでどうだか疑問は残るのですが、75%の月別的中でした。また収入金額は、予想の115%でした。

それで残らないのは、どうして。勿論全額手持ち金で支払えば、もっと利益が得られるのですが、借入金利が1.9%。しかし返済期間が10年間と短い、これが原因だと設置業者の担当は、のうのうと言います。腹が立つ。担当者が言うには、10年で償却をして、残り10年間は儲け放しだと。

そう言えば、20年後には生きて結果が見えないだろうから、10年で償却を自らが選択したことを思い出しました。築後15年で、まだ少し早いのですが、20年は待てないとして、屋根の防水工事もしました。私の勝手な選択の、当然の帰結です。

しかし弊社社員も、このように忘却の激しい大家様にお叱りを承けているのだろうかと、可愛そうになって担当者を早々に帰しました。私の太陽光発電計画は、ほんの一例です。すべてがこのようだとは、私も考えていません。確かに目先の収支も大事ですが、20年後のことも考慮して考えるべきですね。

10年を経過した頃に、「コンプレッサー」など一部部品の交換は30~50万円と言われていますが、担当の言うことをそのまま信じるとしたら、残りの10年間は、61万円×10年=610万円。ここから50万円をさっ引いて560万円。これが20年間の儲けだとしたら、月額2万円だから自販機設置よりはましか。

設置から20年間は、定額40円(消費税込みで42円)買取が継続すると言うけれど、これとても今後のエネルギー政策からは眉唾物であります。政治はまさに3流、政府の言うことはくわばらくわばら。あてになりません。さてどうしますか。

今は原油が高い状態が続いていますが、やがてイラン産の原油が市場に出てきたら、世界の原油は値下がりすると思います。しかしこうなったらアメリカやロシアからの「シェルガス」は価格戦争に負けて、安定供給商品化の目途はなくなります。

太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などは、「石油発電」「水力発電」「原子力発電」「その他発電」のしんがり「その他」数パーに位置する程度で、これからも成長はするでしょうが、30%依存などの多くは望めません。

仮にイラン産の原油の恩恵を受けて原油価格が下落したとしても、火力発電はCO2の削減にはマイナス効果になって、将来へ残すわれわれの資産は、ゴミと汚染と借金だけとなるとこれまた寂しい限りです。何か胸を張って、自分たちの生きたプラスの証を残したいものですね。そうじゃないか皆の衆。


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| 社長日記 | 11:52 PM | comments (0) | trackback (0) |
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