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愚か者3兄弟と私が名付けたトリは堀江貴文氏
断片的ではありますが、刑務所に収監されて、「臭い飯」を食べた3人の懺悔録が上梓されていて、これまでバイオテクノロジー㈱林原の林原靖氏の「破綻」と、大王製紙前会長井川意高氏の「熔ける」を読んで、読書感想文を小欄に書いてきました。

最後はホリエモンこと、堀江貴文氏です。彼は、証券取締法違反(風説の流布、偽計取引、有価証券報告書の虚偽記載)の容疑で、懲役2年6ヶ月の実刑判決をうけて、2011年長野刑務所で刑に服していました。その前に一貫して無罪を主張し続けた裁判で、5年間の時間を費やしました。

罪を認めないと反省していないとして、日本の警察検察は、保釈も認めません。「無罪の主張」と「反省」は、本来別のものだと私も思いますが、現実は同一視されかねません。彼は東京拘置所での独房生活が、まさに地獄だったと書いています。それに比べて移送された長野刑務所は、ずっとマシだったと。

よく言われることですが、不慣れな東京の例えば山手線などに乗る時は、片手に鞄を持ったら、もう片手に週刊誌などを持って乗るように言われます。また大阪は、女性専用車両があります。万一痴漢だと騒がれたら、新聞や雑誌に掲載(今の立場ではない)されたら、間違いなく犯人扱いです。

やる気が湧いてきた理由、自分の心を大きく変えることができた理由、それは独房に閉じ込められる日々から解放されたおかげだ。介護衛生係として刑務所内での仕事をこなし、原稿執筆などの仕事をこなし、多少なりとも他者(受刑者や面会者、メールマガジン読者の声など)と触れ合う中で、少しずつ自分という人間を取り戻して行けたおかげなのだ。

堀江貴文氏の吐露は3人の中で、一番私の心を揺さぶったのです。なにもない自分に小さなイチを足していく。すべてを失ったいま、伝えたいことがある。僕は今まで、誰かにわかってもらおうという努力をほとんどしてこなかった。結論のみをシンプルに伝えれば伝わるものだと思っていた。

誤解されても、誤解する方が悪いと強がっていた。でも、いま再出発をしようとしている僕には、本当に伝えたいことがある。だから僕は変わろうと思う。言葉を尽くして、語っていきたいとも書いています。

彼は実に素直な正直な、また生来の寂しがり屋のようです。これまで語ったことのない幼少期のこと、両親のこと、頑張って東京大学に入学したこと等が、赤裸々に書かれています。27歳で出来ちゃった結婚をして、2年で離婚をしたこと、一人息子がいることも正直に書かれています。

拝金主義者の権化のように言われた堀江貴文氏ですが、カネは仕事の結果でついてくるものだと達観しています。マスコミに言われているような、守銭奴ではないようです。私も単純な男で、彼の言う「シンプルイズベスト」には大賛成です。

東大に入って麻雀や競馬に明け暮れていた頃、友達に誘われてヒッチハイクを経験します。結局、ヒッチハイクによる小さな成功体験を積み重ねることで、僕はコンプレックスだらけの自分に自信を持てるようになっていったとも書いています。

もう見知らぬ人に声を掛けるのも怖くない。交渉だって、うまくできる。自分の殻を打ち破ったという、確かな手応えがあった。僕が起業後も臆することなく営業をかけていくことができたのは、このヒッチハイクの経験があったからこそなのだ。

やりがいとは「見つける」ものではなく、自らの手で「つくる」ものだ。そして、どんな仕事であっても、そこにやりがいを見いだすことはできるのです。お金を「もらう」だけの仕事を、お金を「稼ぐ」仕事に変えていこう。儲けるために働くのではなく、お金から自由になるために働こう。

人は「仕事が好きだから営業に没頭する」のではない。順番は逆で、「営業に没頭したから、仕事が好きになる」のだ。心の中に「好き」の感情が芽生えてくる前には、必ず「没頭」という忘我がある。つまり仕事が嫌いだと思っている人は、ただの経験不足なのだ。

堀江貴文氏も学生時代には、危険なぐらい競馬や麻雀にハマっていたようです。わかりやすい刺激と報酬、そして快感がセットになったギャンブルは、脳科学的に見ても人を容易く没頭させるメカニズムになっている。近年、ソーシャルゲームにハマる人が後を絶たないのも、同じ理由によるものだ。大王製紙前会長井川意高氏に読ませたい。

堀江貴文という人間を振り返った時、いちばん不可解に映るのは2005年夏の衆議員選挙、いわゆる「郵政選挙」に広島6区で保守派のドン、亀井静香現職議員に戦いを挑んだことでしょう。相手が亀井静香議員でなければ、恐らく勝っていたでしょう。分かっていた、堀江貴文氏は亀井さんに挑んだのでしょう。

「カネの次は権力」かと騒がれたのですが、昨年暮れの徳洲会の2000万円献金報道を見るにつけ、あの時亀井静香議員に勝っていれば、どのようなことになっていたのか。警察権力の権化のような亀井静香議員に刃を向けた堀江貴文は、まずはムショ行きでしょう。しかし本当の日本のリーダーは、こんな人かも知れない。


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| 社長日記 | 08:25 AM | comments (0) | trackback (0) |
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